2021/11/22 STRADIC C2000S 補修
10/02に原チャリでエギングに行った際に、バイクシートの上に置いてたロッドとリールが滑り落ちて地面に落下。おろしたばかりのSTRADIC C2000Sにキズが付いてしまいました。くそう。
不幸中の幸いにして、安い部品の交換だけで済みそうです。小さな傷なのですが、気になるのでDIYで修理することにしました。部品はいつもお世話になっているHEDGEHOG STUDIOさんから取り寄せました。
交換する部品
交換する部品は下の図の33番と36番だけです。
部品番号 | 部品名 | 価格(税込み) |
0033 | アームカム | 385 |
0036 | アームカムバネカバー | 385 |
分解図の全体はシマノのサイトを見てね!
33番も36番もプラスチックです。
現状確認
アームカムとアームカムバネカバーに小さな傷が付いてます。わかるかな?まー、それぐらい小さい傷なんですが。ここだけで済んで良かった。ベイルが歪んだとか、ローターにキズが付いたなんてことにならなくて良かったです。
特殊工具が必要になる
リールを分解するには一般的なプラスドライバー・マイナスドライバーの他に、ヘクスローブドライバ(トルクスドライバの一種で、6角の星形の形状をしたもの)が必要になります。
事前に調査して、T6, T8, T10のサイズがあれば良いとのことで、Anexのヘクスローブドライバを3つ用意しました。
ただし実際に使用したのはT6とT10で、T8は今回は使用しませんでした。
傷ついた部品を外す
まずは33番につながる34番ネジを外します。ここは普通のプラスドライバで外せます。
ベイルと33番の間にはラインローラーが組み付けてあり、ベアリングを含むこの部分は複雑なアッセンブリとなっていますので慎重に外します。
次に、反対側の35番ネジも外しました。ここはトルクスドライバじゃないと外せません。しかし…
外すと、カチャン!と嫌な音が。こちら側は中にバネのような物が見えました(写真撮ってませんスミマセン)。
アカーン!これはマズイ。外したらあかんヤツや。見えたバネは42番らしい。
これは元に戻せなくなるパターンや。以前、換気扇フードを掃除している時に、電源スイッチパネルを分解清掃したら元に戻すのに難儀したんです…。
↓107番の差し込みに気を付けて、可及的速やかにネジを元通り締め直しました。
ヘクスローブドライバを使わないと外せないという部分は、基本的に素人は外したらアカンっちゅうことかな。
35番を外さなくても、33番をベイルを起こす側に回転させればベイルと33番の間にスペースができるので、ラインローラーのアッセンブリを取り外すことができました。言うてる意味わかります?下の10:52の写真のようにすればいいんです。
33番アームカムを外す
とは言うものの、33番はヘクスローブドライバじゃないと外せないので外します。T10を使いました。
こちらは問題なく元に戻せそうです。
36番アームカムバネカバーを外す
続いて36番もヘクスローブドライバT6で外します。
名前がアームカムバネカバーなので、外したら元に戻せなくなるような嫌な予感がします。
開けるとバネはありませんでした。ネジで止めてるだけですね。こちらも難なく元に戻せそうです。
↓左が外した方、右が取り寄せた部品です。
では、新しい36番を付けようかなーっと、ヘクスローブドライバでネジを押し当てると、ローターがクルッと回って36番と38番が下にポロッっと!落ちました!
あ、うわ、ヤベッ!大丈夫か!?
出自不明のワッシャの出現
あれ?何これ?このワッシャ↓、どこから出て来たん?
分解図をじっくり見てみましたが、該当する部品はありません。
え?どこなん?
ここ↓がピッタリサイズだけど、元の36番には付いてない。
カメラで撮影済みの写真を見てわかりました。10:00と10:01に撮影した写真に写ってますね!そこかあ~。あー撮っといて良かった…。
新しい部品の取付
新しい部品を取り付ける前に、ついでなのでグリスを爪楊枝でちょっとだけ塗っておきました。
↑左が傷がある方、右が新しい33番です。
↓36番、33番をヘクスローブドライバで難なく取り付けました。
ラインローラーの組付け
後はラインローラーにグリスを付けて、取付向きに注意して…
↓45番のアーム固定軸の凹凸を33番の型に合うように差し込んで
普通のプラスドライバで締めます。
作業完了
元通りにアッセンブルできました。
ベイルの動作確認をします。引っ掛かり感、ラッチ感に問題なさそうです。42番のバネが見えた時は一時はどうなることかと思いましたが、なんとか元通り使えそうです。
今回は問題なく作業完了できましたが、打ち所が悪かったらもっと大変な作業になっていたかもしれません。
竿とリールは丁寧に扱いましょう。
今回の教訓
- 竿とリールは雑に扱ってはいけない。落とさないように慎重になろう。
- 分解する前に分解図をよく確認し、できるだけバネがある部分は外さないようにする。
- 分解作業時に写真を撮っておくと後で役に立つ事がある。
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