2022/09/10 神鋼ケーソン ノマセ釣り
今年の夏のタコ釣りは今回を最後とします。くさべ渡船さんの釣果情報によるとタコがちょくちょく上がっているらしいので青物狙いの合間にタコも狙ってみたいと思います。
いちるの望みをかけて久々に3:15起きで気合を入れて出撃しました。
天気 | 晴れ 朝は涼しく昼は猛暑 |
気温 | 24.4~30.2’C |
風 | 北東4.9~北北東8m |
沿岸波高 | 0.3m |
潮 | 大潮 |
満潮 | 08:56 22:51 |
干潮 | 04:03 15:39 |
台風12号はまだ沖縄の先島諸島あたりにあり、兵庫県南部にもすでに影響は出ていましたが、波は高くなく船を出せない程の風ではありませんでした。
ちなみに渡船でも桜マーク入りのライフジャケット着用は必須です。
神鋼ケーソンへの渡船
神鋼ケーソンへはへぐり渡船さんでも行けるのですが、へぐり渡船さんは防波堤の根元側→中央→先端の順に回ります。くさべ渡船さんは逆に堤防の先端→中央→根元側の順に回ります。
青物とタコを同時に狙うなら先端が良いはずなので今回もくさべ渡船さんに乗りました。
家を3:45に出発してくさべ渡船さんの駐車場に4:05に到着すると通常の下の駐車場はすでに満車でした。受付小屋のある高台の方に誘導灯を持ったスタッフが居たということは、下の駐車場は既に一杯だ、ということですね。高台の方へ行きスタッフの方にくさべ渡船さんに乗りますと告げて駐車します。受付小屋は既に開いていたのですぐに受付を済ませます。
おかみさん「何を狙いますか?」
僕「青物とタコです」
おかみさん「じゃあ先端ですね。灯台の端がポイントです。」
僕「あー、でも今日はすでにお客さんが多いので無理っぽいですね…。」
おかみさん「そうですね。今日は多いですもんね。」
僕「まあ、昼前に皆が諦めた頃に入れたら入ります。」
荷物をまとめて船に向かうとすでに25人ぐらい乗ってます。前の席は一杯だったので後ろに乗りましたがここも残り3人分ぐらいしか空いていませんでした。今日は防波堤の先端に入るのは無理そうです。
出発までの間は照明をつけてくれているのでその間にガイドに糸を通してスナップ付きスイベルだけ結んでおきます。ヘッドライトを持って来てなかったので今のうちにやっておかないと。
男性スタッフ(←この人すごく良い人)にチケットの半券を渡し、4:40頃、まだ暗い内に先にへぐり渡船さんが出発、次にくさべ渡船さんが出発します。どうやら出発する順番がそうと決まっているようです。
なぜか先端を確保できた
神鋼ケーソンへは10分ぐらいで到着します。到着すると我先にポイントへ…と思いきや、意外に意外、どういう訳か先端の内側に入れそうです。右手の外向きには若い(30代前半ぐらい?)仲良し3人組が入っています。
僕「すみません、ココ、入ってもいいですか?」
若い人A「ええ、いいですよ。上手いことやりましょう。」
ああ、いい人で良かった。
まだ全然暗いのでヘッドライトを持って来ていない自分は仕掛けを用意するのに難儀しました。暗かったので、タコエギの仕掛けとノマセの仕掛けを用意するのに30分もかかり、ノマセの仕掛けを投げ入れたのは結局5:30頃となりました。
アジは現地調達するため、超小型のジグサビキを持って来ていますが、釣れなかった場合のために、スーパーで10匹100円の冷凍アジを買って持ってきました。これをぶっこみ仕掛けで投げ入れておきます。泳がないノマセ釣りです。何て言うか、泳がない泳がせ釣り、死体の泳がせ釣りって言うのかな?
タコ釣りの仕掛けはいつものようにタコエギにベーコンを巻いて10号のオモリをダブルスナップでアイにつないだものを投げてズル引きです。
先端に入らせてもらったのは良いのですが、潮が速く西から東へ川のように流れています。外海の流れと、湾の内側から外に出る潮がぶつかって白波が立っています。それに風が北東から南西へ風速5mぐらいでビュービュー吹いています。すごくやりにくいです。先端から内向きに投げたノマセ釣りの仕掛けがどんどん右手に流されてラインが右に90度になってしまいます。タコエギも10号ではどんどん流されていきます。
場所を移動
これはムリやな…。先端は外向き沖への流れが速すぎて外向きに投げないと釣りになりません。という事で、先端は諦めて先端から30mだけ中央寄りに移動して外向きに投げ入れる事にしました。意外にもこちらの方が流れが緩やかです。
荷物を移動中、自分のクーラーボックス(発泡スチロール)の上に置いていたジグのケースを退けてしまったせいで、目を離した隙にフタが風に飛ばされて海へ飛んで行ってしまったようです。しかし先端外向きの若い人Aがなんとラインで捕まえてくれています。僕の発泡スチロールのフタを。この強風と速い潮流の中、流されないように操っています。すごいテクニシャンだ。ど、どうすればいいんだ。とうろたえていると
若い人A「タモを持って来て下さい。」←なんて冷静なんだ
僕「あっ、あー、そうか。」
急いでタモを持って来て無事回収。
僕「どうもすみませんでした。ありがとうございました。」
若い人A「どういたしまして。」
あ~、良い人でホントに良かった。
ノマセの竿には鈴を付けて放置し、自分はタコ狙いでランガンします。外向きの空いてる場所、内向きの中ほどまで、いろいろ試しましたが反応はありません。
先端に戻ってきて、今度は防波堤の延長線の方向へ投げてみます。
ラインブレイク2回
タコエギをわざと流しつつ、ズル引きしていると足元でザックリと根掛かり。竿をどんなにビョンビョンしてもラインを何回弾いても外れません。先端の周囲は砂地だと聞いていたので油断していました。あーまたやってしまった。
カラビナキッターに巻き付けて「ぬおおー!」と引っこ抜こうとすると、ゆっくりと持ち上がります。
重さ15kgぐらいの岩に引っ掛けたようです。水面まで持ち上げたところで、タモで引き上げるのも無理っぽいです。そう思っているとブチッ!とブレイク。さっきタコエギが流されていた時、ラインが防波堤先端の角で擦れていたので摩耗してしまっていたのだと思います。タコエギの仕掛け一式をロストしました。これまでは根掛かりしても毎回リーダーは残っていましたが今回はラインが10m程高切れしてしまい、ノットからやり直しです。あー、面倒なことになった。
しょうがなく急いでFGノットをします。すると、鈴を付けて放置していたノマセの仕掛けが隣の若い人Bの天秤と祭ってしまいました。だいぶ左手に流されてしまったようです。隣の若い人Bには投げ釣り天秤仕掛けに大小2匹のフグが掛かっていました。隣の若い人Bは怒っていませんでしたが、僕がちゃんと管理できていなかったのがマズかったです。ごめんなさい。天秤をスナップから外してもらい、隣の若い人Bには別の天秤で釣りを再開してもらい、自分はラインを解く作業をします。
僕のノマセのラインは1.5号で太かったので最初はなんとか解けそうだと思ったのですが、ピッカーを持って来ていなかったので自分の指の爪で対処するしかありません。30分ほど何とか解こうとしましたが、最近老眼のせいで焦点が合わず、風も強くてどこがどう絡まっているのかわかりません。
このままでは今日一日がこの作業で終わってしまいそうでしたので、やむなくラインをカットして天秤を返しました。こちらの仕掛けは面倒臭かったのでカットしたPEラインどうしを電車結びで接続。これでメジロが来たらアウトやな…(来なかったけど)。
魚がいない
僕が退いた先端内側には僕と同じようにノマセ釣り兼タコ狙いの50代後半ぐらいの人が入りましたがその人は竿を6本ぐらい出していました。器用だなあ。僕は2本だけでも面倒見きれませんでした。その人は生きたアジを使っていましたが、残念ながら最後まで釣れていませんでした。活かしアジでも釣れないんだから、今日は相当厳しい日でした。
タコが釣れない合間をみてジグサビキでアジを狙いますが、アジなんか全然釣れません。サビキにワームを付けて底まで落としてもガシラすら釣れません。
釣れねえなあ。
希少な時合
と思っていたら、さっき仮眠していた右手の20代ぐらいの人がツバスを釣り上げていました。この人は若いのでジグをワンピッチジャークするやり方で釣りあげました。ジグは推定30~40gぐらいだと思います。ちなみに僕はショアジギングで青物が釣れた事がありませんし、もうワンピッチジャークできる気力と体力がありません。
おお、今来てる?時合か?左に流されるので上げていたノマセの仕掛けを慌てて投げ入れます。
しばらくすると左手の外向き先端の若い3人組の内の1人がメジロを釣り上げていました。
おお~!やりましたね。写真を一枚取らせてもらいました。
僕「すごいですね、これは引いたでしょう。」
若い人C「そうですね。ミノーで釣れました。」
うらやましい。
僕「シンキングミノーってやつですか?」
若い人C「ダイワのセットアッパーってやつです。」
僕「あー、聞いたことあります。」
一方の僕の方はノマセにもタコエギにも反応はありません。足元にイワシの群れが見えたので、ボウズ逃れのためにジグサビキでイワシを1匹だけ釣りました。ノマセの仕掛けはもう片付けてしまったので、このイワシ君は昇天する前に海へ返しました。
先端外向きの3人組が片付けた跡、100m沖に鳥が集まっていたのでジグサビキを投げ入れましたが何も釣れませんでした。そんな上手い事いくわけないか。
納竿
鳥が集まっている所にジグサビキを3回投げて11:30になったので片付けます。
僕が見た限り、この中で青物が釣れたのは2人だけです。テクニックや道具だけじゃなくて運もあると思います。
はぁ~今回もダメでしたねぇ。
午前の客のお迎えの船は根本→中央→先端の順に11:45頃に来ます。
送迎の船は防波堤の内側に付けるのですが、今日は内側でも潮が速くて上の写真の左から右へ流されるので船を安定して接岸するのが難しそうです。
半夜・遠しのお客さんがぞろぞろ降りてから帰る客がぞろぞろ乗り込みます。
コロナで会話を自粛しているっていうのもありますが、帰りの船内は全員無言でした。みんな、あんまり釣れなかったんやろうな(あくまで想像ですが)。
帰港して荷物を車に積んでいるとおかみさんが話しかけて来ました。
おかみさん「釣れましたか?」
僕「いやぁ、ダメでした。」
おかみさん「それは残念でしたね。また来てくださいね。」
僕「はい、また来ます。」
今年は青物はまだ1匹も釣ってません。久々にあの強烈な引きを味わいたいものです。
今回の教訓
- 潮が速い時は仕掛けがどれぐらい流されているのか常に監視しなければならない。
- 僕には複数の竿を同時に見るのは無理っぽいので、次回からは1本で勝負しよう。
- やっぱりノマセ釣りをするなら死んでるアジよりも活きアジを使うべきか。
- ミノーを一度試してみよう。
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