2022/07/03 西小川 手漕ぎボート
今回は楽しみにしていた日本海での手漕ぎボートでの釣りです。
手漕ぎボートは自分の好きなポイントに行って自由に釣れるので、僕は乗り合い船よりも好きです。
去年訪れた時は、シーバス1匹にホウボウ2匹、小鯖は無限に釣れるというパラダイスでした。そして80cmクラスのサワラをばらす悔しい思いもしたので、今回はその対策もして挑みました。
もともと6/12に行く予定にしていたのですが、1週間前の天気予報が雨だったので6/26に延期しました。しかし6/26の1週間前の天気予報も強風の悪天候だったため7/3に延期しました。結局、6/12も6/26も行けなくはない天気でした。天気予報がアテにならないって本当に困りますよね。
気候的にはこれから暑くて手漕ぎボートでの釣りはキツくなるので、これが最後の日程でした。午後から小雨が降る予報でしたが構わず出撃することにしました。
天気 | 予報は雨(0.1~3.0mm)一時くもり 実際はかなり降った |
気温 | 24~25C |
風 | 南東0.6~3.6 |
沿岸波高 | 0.2m |
潮 | 中潮 |
満潮 | 06:09 15:13 |
干潮 | 09:20 23:08 |
天気予報はサイトによって降るとか降らないとか意見が分かれていました。
今年の梅雨は先週6/28に明けたと宣言されていましたが、九州に上陸した台風4号の影響で一日中雨雲が立ち込めていました。
準備
今回のボートでの釣りのために、メイホウのVS-7070Nを買いました。
先日神鋼ケーソンでの釣りのために購入したVS-7055Nではちょっと小さいかな?と思い、買い足したのですが、今考えると7055Nでも良かったかな?と思っています。
上段はフタと一緒に裏返るので、裏返ってもいいようなものを収納します。
下段にはジグやタイラバ、おもりなどを入れたケースを収納します。↑上の写真のタックルがピッタリ下段に収納可能です。
あれこれ色々と詰め込みましたが、ハッキリ言ってこんなに使いません。もっと厳選しなきゃ、ですね。
VS-7070Nの下段にはSFCシリーズのLサイズが4つとVS-3010NDM4つが収納可能です。
VS-7055Nとの比較レビューはまた今度やろうと思います。
7月は出港可能な時刻は5:00からですので、今日は1:45AMに起きて2:20に家を出発しました。そのため、昨夜は18:30に就寝しました。やっぱり楽しむためには体調を万全に整えておかないといけません。
それにしても体の衰えを実感する今日この頃です。
民宿なかやまさん
4:55に民宿なかやまさんに到着しました。今日の客は僕一人だけのようです。村上渡船さんの方には釣り客が3~4組ほど居られました。
ちょっと早かったので、先に1回目の荷物の運搬をしておきます。最近、ここではないのですが、釣具の盗難という話をYouTubeで見たので、盗まれなさそうな発泡スチロールとかバケツを先に運んでおきます。
なかやまのご主人は今日は出て来られず、玄関前で待っているとスタッフの方が来られたので話しかけ、名簿に名前や連絡先などを記帳し、スタッフの方からオールを受け取っていざ出発です。
スタッフ「今日は天気悪いみたいですけど、頑張ってくださいね。」
僕「はい、がんばります!」
スタッフ「帰ったら外の蛇口で足とか自由に洗ってくださいね。」
僕「はい、ありがとうございます!」
今回はご主人が出てこられなかったので料金(3,500円)は後払いにしました。
竿は船タコ釣り用の安いロッドと安物のエギングロッドを持って来ています。以前、ボートに乗り込む時に竿先を2本も折ってしまった苦い経験があります。
ボートでは取り回しのしやすい短くて柔らかくて不意の大物にも対応できるバットが強いロッド=タコロッドが良いです。
予報では午前中は降らないと言っていたのですが、このときすでに小雨が降ったりやんだりしていました。
一輪車を押しながら、ウキウキワクワクが止まりません。
オカッパリの二人組が村上渡船の若大将に「普通に釣れますわ!アジが!」と話しているのが聞こえましたので期待大です。
去年の経験もあるので、この時はまさかボウズになろうとは思ってもいませんでした。
荷物を積み込みました。
僕は基本竿やリールはあまり高価なものは使わないのですが、救命胴衣だけは一流のものを使っています。命が掛かっているものだけは安物は買わないようにしています。
いざとなったら発泡スチロールのクーラーボックスにもしがみつけます。
↑VS-7070Nをボートに乗せるとこんな感じです。
↓横向けにすると足の置き場の邪魔になるので縦向けにしました。
漁港内の波はほとんどありません。足を濡らさずにボートに乗れました。
ここからひたすら30分船を漕ぎました。距離にして2kmぐらいでしょうか。
今日は風向きが常に南東から吹くため、湾の外の沖に向かって流されるという予報でしたが、出発時はなぜか向かい風でした。
ポイント到着
湾の出口中央から少し西側寄りのポイントに来ました。ここまでは雨は降りそうで降りませんでした。
普段使わない筋肉が悲鳴をあげるかと思っていましたが案外スムーズに来れました。五十肩と痔が悪化するかと思いましたがこちらもなんとか無事です。
ポイントに到着すると風向きが予報通りの南東から風速2~3mに変わり、船が沖に流されます。
空は分厚い雲に覆われていつ降ってもおかしくない様子です。太陽光を遮ってくれるのはありがたいです。
↓まずは1/10,000の確率にかけて、エギングをしてみます。
YouTubeのCartopboater NORAさんが愛用しているエギです。
まぁ、ダメでしたね。5回ぐらい投げて反応が無かったので早めに諦めました。
VS-7070Nをボートの中で開くと↓こんな感じになります。ボートの中ではちょうどいいぐらいの幅になります。
蓋を開いてハンドルを立てると上蓋の裏側がテーブルになります。便利です。雨さえ降らなければ常時オープンにしておきたいところです。
ちなみにVS-7070Nの多目的ホルダーにはストッカーBM-3020Dを付けて、そこにプライヤーやグリップを立てています。
本来はこのストッカーはバケットマウスやランガンシステムボックスの中に入れてジグなどを立てて収納できるようにするためのものですが、このように外に取り付けるという使い方もできます。
色々試してみた
では本命のロックフィッシュ(アコウ)狙いと行きますか(え!?本命は青物では?)。
使うのはOcean Rulerのガンガンジグです。焦り過ぎてオモリ付きのクッションゴムを使ってしまっています。
反応なしでした。いや、こんなオモリ付きのクッションゴムがあったらそら食わんやろ。
雨は降ったりやんだりですが寒くはないです。
では、タイラバを試します。去年ここで反応が良かったシマノのタイガーバクバクです。
シンカーは格安のタングステンをDIYでカスタムした45gのものを使っています。
去年はこれでサワラを掛けたのですが切られました。その対策で先糸(クッションゴム)を付けています。
一度だけモゾモゾとしたアタリがありましたが、その後は見切られたのか、反応がなくなりました。
常時沖に向かって流されるので、1回キャストする毎にボートを湾奥に向かって戻さないといけません。非常にめんどくさいです。真下に落としてもラインが斜めになってしまいます。
死の海と化した西小川の湾
去年はあちこちで小鯖がパシャパシャして、その下をシーバスがライズしていた、まさにパラダイスのような世界でしたが、今回は「死の海か?」と思うほど、海に生命感がなく、沈黙しています。あまりにも静かすぎて不気味です。
こ、こんなはずではなかったのに…。全く反応がありません。
退屈していると、魚にありつけないカモメ(?)に付きまとわれました。
沖に向かって流されるので、ボートを湾奥に向けて100mほど漕ぐと、この写真のカモメは飛んで追ってきて、僕のボートの近くに着水します。
誰も居ないのでカモメに話しかけます。
僕「ねぇねぇ、かもめさん、魚はどこに居るの?魚が居る所を教えてよ。」
カモメ「…(いや、知ってたらオメェなんかに付きまとうかよ)」
僕「魚が居ないねえ。」
カモメ「…(人間が魚を獲り過ぎてるからだろ!)」
カモメも魚が獲れなくてお腹が空いているみたいです。恐らく釣り人が釣った魚をもらった経験があるのでしょう。
1時間ほど付きまとわれましたが、岸の方でキスを釣っている人を見つけて、そちらへ飛んでいきました。
キス釣りのボートにはカモメが3羽たかってナーナー鳴いていました。キスは釣れているようですね。
全然反応がありませんので、次はワームを使ってみます。
使うのはオンスタックルのマナティー90です。
2年前の秋はこれが入れ食いでした。と言ってもフグですが。
今回はフグすら釣れません。
2年前は1回投げると半分ぐらい食いちぎられていたのですが、今回は何度投げてもノーバイトです。
魚が居ない
全然釣れないので、タイラバを置き竿にして雨が止んでるうちにおにぎりでも食べます。
場所を移動しながら仕掛けをルーティングします。
小魚を釣って泳がせをしたいので、小さいサビキをつけてみましたが、小鯖・小アジすら釣れませんでした。
雨はあいかわらず降ったりやんだり、空は分厚い雲で覆われ、雨が止むとシーン…となって、波がほとんどなくて不気味です。
一匹も釣れないと本当に嫌になります。
ジグサビキにバイブを付けて底~中層を探ってみます。
使うのはamazonの中華バイブです。これ、あんまりブルブルアピールしないんですけど、実際に釣れるかどうか早く実証したい。
amazonでの評価はいいんですけどね~。釣れませんでした。
そろそろ戻りますか
風によってボートはあいかわらず沖に向かって流され、釣れる雰囲気もないし、天気予報によると午後は本降りになる(すでに何度か雨に濡れたけど)ので、そろそろ戻りながら釣りをしていこうと思います。
雨脚が強くなって神様が心を折りに来ますが、蒸し暑いのでちょうどいいシャワーです。
2kmもボートを漕ぐと手に豆ができるので、滑り止め付きの軍手が必須です。
本当に何の反応もありません。
雨脚がだいぶ強くなってきて、雷鳴も聞こえてきたので帰らざるを得ません。海の上では高低差が無いので伝導体である人間に落ちる可能性が高くなります。
帰港
最後に漁港近くのテトラ帯にジグサビキ付きのバイブを落として穴釣りでもしてやろうとしましたが、1回目で完全な根掛かり発生。なんとか無事回収できましたが、これは神様が「余計な事しないでもう帰れ」と言ってるんだろうなと理解しました。
船底に雨水が溜まったのと、少し浸水しているせいで、陸に上げるのが重いです。五十肩を少しイワしました(関西弁で壊したの意)。
釣れないと疲れ倍増です。
荷物を愛車の傍まで運んできました。
荷物を2回に分けて運びます。
くそう、もう二度と来るもんか。
いやいや、こんな時もあるさ!1年後にまたリベンジだ!
帰る前に民宿なかやまさんの玄関に入るとご主人がすぐ来られたので料金を払います。
ご主人「釣れましたか?」
僕「いや~ダメでした。」
ご主人「先週はキスがようけ釣れてましたよ。」
僕「ああ、キス狙いじゃないので…。」
ご主人「天気ももうちょっと持つと思ったんやけどねー。」
僕「パンツまでビッチョビチョですわ。」
ご主人「シャワーでも浴びていきますか?」
僕「え?いや、せっかくですけど、着替えを持ってきていないので。」
ご主人「遠い所せっかく来てもらったのに釣れなくて残念やね。」
僕「ハハハ、また来ますわ。」
車に乗り込むとフロントガラスの内側の曇りが酷いので、用意していた専用のウエットシートで拭いてから出発しました。
前日にワイパーゴムを取り替えておいて正解でした。あんなにビビッてたワイパーが無音になり、雨天時の視認性が劇的に改善しました。
帰りの高速道路では舞鶴西のあたりでは50km規制、そして福知山~丹南篠山口が通行止めになるぐらいの警報級の大雨で、当日のニュースではあちこちの地方で記録的な大雨となったと報じられていました。
台風4号はこの日の内に温帯低気圧に変わりました。
今回の教訓
- これまでにも何度も言ってるけど、釣りは天気が悪ければ思い切って行かない方がいい。
- サイトによって天気予報が異なる場合は「降る」と思っておいた方が良い。
- これも何度も言ってるけど、雨だけじゃなくて風にも注意しなくてはいけない。
- 7月まではルアーで釣ろうと思ったらかなり魚影が濃い場合でないといけない。
- 去年居た魚が今年も居るとは限らない(当たり前か…)。
- 渋いときはタイラバは細くした方がいいかもしれない。
- 確実に釣ろうと思ったらやっぱりエサを持って行った方がいい。
- 風が沖に向かって吹く時は湾奥から釣り始めるのが楽。
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