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2021/09/11 加古川尻 ヘチ釣り

2021年9月14日

今日は今シーズン最後のつもりで、いつもの加古川尻にヘチ釣りの練習に出掛けました。有終の美を飾りたいです!

今日の天気は前日の情報では曇りの予報でした。しかし現場に到着する直前からポツリポツリと雨が車のフロントガラスに落ちて来ました。えぇ~…ウソやろ~?そして車から自転車を降ろす頃にはパラパラと降り、ポイントに到着する頃にはザーザーと降って来ました。今日は曇りって言うてたのに~!合羽持って来てないわ~!

風は南西からの風速2~3mの予報でしたが、これも外れて最大7mぐらいの強風が吹き荒れました。

潮は中潮、満潮が00:31/12:46、干潮が06:43/19:04です。帰りの渡り廊下が水没すると思い、長靴を持って来ました。

1回戦は雨天中止

前日の天気予報で雨は降らないと思った釣り師は多いようです。僕の車は過去最高に遠い所に停めました。

昨日の予報では風も1~2m程度だったのでウインドブレーカーも持って来ていません。最低限持って来ていたカッターシャツを着て、つばの広い麦わら帽子も被ってるし、まあ、なんとか耐えれるかな?と甘い考えで雨がパラパラと降る中、自転車に乗り換えてポイントに向かいます。

05:26 神戸製鋼の船着き場の夜景

自転車を降りて梯子を超える時には入れ違いで親子連れが帰って行きました。親子はちゃんと合羽を着ていましたが来てすぐ(←恐らく)に帰ったのは賢明な判断だったと思います。僕の方は既にカッターシャツの中に水がしみ込んで来ています。

天気予報が大外れ

僕と同じように天候に裏切られた釣り客がどんどん帰っていきます。半分以上の人は合羽を着ていません。

予報がそんなに外れることはないだろう、この雨もじきに止むやろう、と予想。リュックは防水じゃないので濡れた地面に置けません。立ちながらタモと仕掛けをセッティングします。

今日の仕掛けは下記の通りです。

針にイガイとガン玉を付け終えた時には雨はザーザー降りになっていました。

いつも持って来ている黄色いバケツに溜まった水かさはものの10分間で2.5cmぐらいになりました。1時間に直すと150mmの雨量です。

今が一番降ってる時だ!もうすぐ止む!と自分に言い聞かせて仕掛けを投入します。

05:48 本降りの雨

雨は止むどころか、どんどん強くなってきます。ほとんどの人が合羽を着ていません。上の写真の人、パーカーをびちょ濡れにしながら根性で釣りをしています。

僕の麦わら帽子も雨が染み込んで頭が濡れてきました。僕も自分では根性がある方だと思っています。今日が最後なのに、せっかく準備して早起きして来たのに、来てすぐ帰るのは嫌だ!

体温がどんどん奪われていく

この雨の中、テトラ帯の手前には大勢の釣り客が見えます。帰るか耐えるか、相談しているのでしょうか。

更にテトラ帯には3人ぐらいの強者が立っているのが見えます。よーやるわ。合羽を着てないとあそこは風が寒くて無理!

05:49 大雨

しかし、追い打ちを掛けるように、風速5~7mぐらいの南風がビュービュー吹いてくるようになりました。これはつらい!寒い!じっと仕掛けを落とすと体温がどんどん奪われていきます。

さ、さ、さ、さぶい…。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

や…やばい…か…か…か、風邪ひきそうや…。勿体ないけど体調管理の方が大事。帰った方がいいのか…?

06:03 風裏のコンクリート

南から打ち付けるもはや暴風雨と言って良いぐらいの雨風から隠れるため、コンクリートの壁に隠れながら仕掛けを落とし込みます。

まー、そんな同じ場所ばっかりで落としても、そんな都合よく釣れるわけがありません。

日の出の時刻は過ぎているはず。せめて太陽が出てきてくれたら少々の雨でも大丈夫なんだけどなー。太陽よ、出てこい!祈るような気持ちです。しかし周りの空を見渡すと東西南北全ての空が重厚な雨雲に覆われていてその望みは薄そうです。

06:04 高砂上空の雨雲と自転車

強風のせいで波も出て来ました。防波堤の上にできた水たまりにはさざ波がビュンビュンと伝搬しています。

寒すぎてムリ!

意を決して、コンクリートの壁から少し離れて防波堤の根本側へ向かって探りに出掛けようと5m移動。しかし…

06:18 波が荒れ始めたワンド

うう~…さぶい…。無理かも…。細身の体にこの風雨はきつい。

合羽を着ていない他の釣り客がどんどん帰っていきます。

上空を見るとウミネコが群れて不吉な鳴き声を上げています。

06:21 加古川河口上空

これは…止まないな…。

くそう、天気予報め…。昨日は降らないって言うてたやんかー!イガイも苦労して集めたのにー!

ちょっと一回帰るわ、俺。

体温が下がり、テンションも下がり、戦意喪失です。

玉網を畳んで一旦車に戻って様子を見る事にしました。

06:26 高砂上空と荒れる加古川河口

今日は今シーズン最後のヘチ釣りにしようと思ってたのにー!残念です!また来るからなー!

ちょうど同じ頃に自転車に乗って帰ろうとしていたビショ濡れ半袖Tシャツのシーバス狙いのルアーマンに話し掛けます。

僕「天気予報、外れましたね!」
ルアーマン「アハハ、そうですね!😅」

この人も準備して早起きして来ただろうに…。余裕のある笑顔が素敵だ。

06:26 どんよりした加古川河口と長女のおさがりのバイシコー

一回家に帰って家の用事を片付けるか、天候が回復したらもう一回来るか…。どうすっかなー。一応念のため、今日もう一度来るかもしれないので竿の仕掛けとイガイは付けたままです。

とりあえず一旦車に戻って自転車と荷物を積んで(このときヘッドライトを地面に落下させてヒビが…)、ビショビショのカッターシャツを脱いで、パンでも食って体力と体温を回復します。ホント、車ってありがたいなー。パンを食べ終わる頃には雨は弱まりましたが、木の枝が風に煽られてブンブン揺れてるので、今現場に戻ると間違いなく寒いだろうな。

一旦家に帰って気温が上がるのを待つことにします。

やって来ました2回戦

スーパーに寄って買い物し(濡れた服でスーパーの店内に入ったらめちゃくちゃ寒かった)、一回家に帰って、家事を少し済ませると雨も止んでコンプレッションウェアも乾いて来ました。ヨシ!行ける!

今日2回目の加古川尻です。風も寒くない!上着不要!

再度自転車でポイントに向かいます。地面は既に乾き始めています。改めて太陽というのは偉大な存在だと思います。

08:57 加古川河口への道

雨が降ってないと釣りに行く時ワクワクしますね!

今日は昼に満潮を迎えるので渡り廊下が水没します。今回は自転車を渡り廊下の手前に停めました。

09:01 長女のお古のバイシコー

仕掛けを付けたままにしておいて良かった。渡り廊下を渡ったらすぐ早速試合再開です!

試合再開

いつもと違うパターンですが、防波堤根本からかいつまんで探っていきます。この防波堤で一番ヘチ釣りの上手いと言われている人(略称:プロ)もこの辺から探っているのを見たことがあります。

09:06 防波堤の根本

自分にはあんまり実績のない防波堤の根本側を探るのは程々にして、いつもの先端に向かうことにしました。

歩くと今度は汗がジンワリと出て来ます。いつもは自転車なのでこの距離は苦ではありませんが、久しぶりに歩くとしんどいです。寒かったり暑くなったり、この年になると体が付いて行かくなってきています。

天候が急に回復

先端に向かってズンズン歩いて行くと、プロ発見。さすがプロ、雨が止んでから来たんですね。頭いいなー。プロのように臨機応変にやらないとダメですね。

天気も良くなってきて、釣れそうです。

09:27 嘘みたいに晴れた空の下にプロ発見

プロを追い抜かして先にテトラ帯の方に入ります。早く入った方が釣れる確率は上がるってもんです。

バラシ1

先端から100m手前のところでラインがスーッと吸い込まれるアタリが。竿を上げるとチヌは掛かっていませんでした。噛んですぐ吐き出したようです。僕の自己流の仕掛けに違和感を感じたのでしょう。

10:05 噛み砕かれたイガイ

プロもこのテトラ帯に入って来て僕を追い越して往復して行きました。プロの探り&移動は早いです。僕が片道をネチネチ探っている間にすでに往復していました。どうやらここでは釣れなかった様子です。

他にもヘチ釣り師が2人入って来ました。一人は高級な木の餌箱を手で持っている人で、真夏の頃に10時頃に来て必ず2匹釣ってストリンガーに掛けて帰るときにクーラーに入れて持って帰る人で見覚えがあります。もう一人はその人の知り合いのようです。2人共アタリはあるけど釣れないようです。

先端にはノマセとルアーの釣り人が3人も入っています。朝から頑張ってるのかなー?根性あるなー。

10:40 防波堤先端

天気も良くなって、気温はぬるいぐらいで湿度も高めですが風が少しあり、快適です。

バラシ2

明確なアタリがないなー、と思っていると底で一回咥えられてスッポ抜けた感触。仕掛けを上げてみるとまたイガイが嚙みつぶされていましたが吐き出されています。

12:07 噛みつぶされたイガイ

吐き出されてはいるものの、今日の仕掛けは先週と違いアタリはあります。先週ダメだった理由は、やっぱり白い針が原因であるような気がします。黒い針だとまだ口に入れてくれるだけマシです。

今日はアタリもあるし釣れるまで粘ろうと思っていたら…

今季7枚目ゲトー!

ラインがいつもより浅い所で止まりました。ん?壁に引っ掛かった?と思っていると、再度ラインがスーッと横に流れていきます。聞き合わせすると、引きは弱いですが久々にチヌの重みが。

何度か海中に潜ろうとしましたが先週や先々週のような強烈な引きではありません。どちらかというと弱々しい引きでした。左手に通行人を待たせている中、難なくネットイン。

12:45 チヌ

そしてランディング。体長40cmぐらいです。

自己流の仕掛けは功を奏したようです。

通行人「おっきいですね~。」
僕「いや、小さいです。引きも弱かったですし。たぶん誰かがリリースした子だと思います。」
通行人「それで小さいんですか?」
僕「小さくはないですけど、もっとデカイのが居ます。…あ、あなたは、今朝の雨で僕が帰るときに『天気予報が外れましたね』と話し掛けたルアーマンでは…?」
ルアーマン「そう、そうです!」
僕「(僕と同じように)また来たんですね~。」
ルアーマン「ええ。」
僕「僕も諦めきれずに来て、今やっと1匹釣れたんです。」

12:46 チヌ

この子は少し傷を負っていました。

一応、安い子供用のエギングロッドでも釣れるということが証明できました。でもこの安いエギングロッドは濡れた道糸がシャフトにまとわり付いてスルスルと落とし込みにくいことが何度もありました。また、ガイドがあまり良い物ではないせいか、ラインの抜けが抵抗があるような感触がします。このロッドは最近モデルチェンジしてこれらの弱点が改善しているらしいです。

それに比べると、これまで使ってきたシーバトラーライトの糸抜けは優秀でした。やっぱり初心者ほど良い道具を使わないといけないんだなーと思います。

12:48 チヌをリリース

チヌは元気に水中に潜って行きました。傷が治ったらまた楽しませてほしい。

納竿

この後14時まで粘りましたがマルチヒットとは行きませんでした。そろそろ納竿です。

僕がテトラ帯から出る頃に入れ替わりでプロが2回目の探りに来ました。プロはこの時期すでにフジツボを使っています。まだ早いんじゃないかな~?

14:28 テトラ帯に行くプロ

最後に足場の良い場所で1流しして終わりにしたいと思います。今シーズン最後ということで1回ずつ丁寧に落とします。

いつも仕掛けをセッティングして釣りを開始する場所を境に急に水深が浅くなっていることに気付きました。見えチヌも居ないのでここで終了にします。

14:56 荷物まとめ

久々に歩いて防波堤の根本側へ戻ります。最後までヘチを覗き込んで確認しましたが、チヌは浮いていませんでした。

夏の間はずっと自転車で往復していましたのでさほど苦にはなりませんでしたが(いや、暑かったけど)、歩くとこの時期でもまだ汗がジットリと出て暑いです。

渡り廊下は予定通り水没しています。満潮から2時間半経過してこの↓潮位です。今回はクロックスを履いてきているので、靴下だけ脱いでタイミングを見計らって渡り廊下を渡ります。ちなみに靴下を履かないとクロックスの底面で足裏が痛くなってくるので、長時間の釣行時には履いた方がいいです。

15:10 海抜0mの渡り廊下

向こうから軽装の親子連れが来ましたがさほど驚くことなく渡って行きました。これぐらいどうってことないぐらい慣れてるのかな?

15:12 水を被る渡り廊下

これから寒くなっていくと足を濡らしたくありません。前日に潮位をよく確認して釣行を計画しようと思います。

「今回で今シーズン最後」って思ってましたけど、また行くかもしれません!いや、行きます!

今シーズンやってみてわかったヘチ釣りの傾向と対策まとめ

  • まず自分のイガイを食べてもらえるよう、警戒されないようにしなければならない。
  • 針は黒で3号ぐらいの小さめが良い。必ずひねりのあるものを選ぶこと。
  • ハリスは1.5号だとラオウクラスの年無しチヌでブレイクする。最低2号は必要。
  • 道糸は初心者は目印付きのものがアタリを検知しやすいが逆にチヌにも警戒される。プロは目印なしのグレー透明の道糸を使っていた。
  • 竿は僕は今シーズンはアジングロッドやエギングロッドで代替としたが専用のヘチ竿を使う方が断然バラしにくい。3mぐらいの長さがあれば1回1回の落とし込みは楽になる。
  • 代替の竿を選ぶ場合、ガイドの糸抜けの良さ、濡れたラインが竿にへばり付かないような表面加工があるかがポイント。
  • リールはバトルフィールド黒鯛でも十分だが、年無しの引き込み時に手動ドラグするとデコボコが親指に当たって痛い。来シーズンはこの点を考慮してワンランク上のリールに買い替えたい。
  • 9月に入るとプロはフジツボを使っていた。

今回の教訓

  • 天気予報は出発直前にも確認すること。曇りの予報の日は天候が急変する可能性がある。
  • 前日までに当日の潮汐を確認すること。