2021/06/05 神鋼ケーソン エギング・ショアジギング
先週鳥取からボウズで帰った後、くさべ渡船さんの釣果サイトを見ると青物とコウイカが上がっているというのを見て、その日は枕を濡らしました。わざわざ鳥取まで行かなくても近場で十分楽しめるということで、久々に神鋼ケーソンに行く事にしました。鳥取リベンジは、また今度にします!
くさべ渡船さんで出港
今日は4:00起きで4:20に出発して4:45にくさべ渡船さんに到着しました。駐車場は既に一杯で、僕はおかみさんの指示で受付小屋の横の臨時駐車場に停めさせてもらいました。5:00出船なのでギリギリでした。去年の今頃、娘を連れて来た時、寒そうな娘におかみさんは自前の合羽を貸してくれました。おかみさんは優しいお人柄です。
船首側は青物の噂を聞きつけたアングラーですでに満席です。船首側から降りるので船の前に座るほどいい釣り座が取れます。場所取りは既に始まっています。僕は4:45に到着したので最後から2番目でした。
左は「マニアックな品揃え」として近所で有名な高砂屋という釣具店のタコ釣りの船です。こちらも人がいっぱいです。
5:00にへぐり渡船さんが出港して、続いてくさべ渡船さんが出港します。へぐり渡船さんは波止の根本側から客を降ろし、くさべ渡船さんは灯台側から客を降ろします。灯台側に行きたい人はくさべ渡船さんに乗ると良いでしょう。秋にはケーソン全域で青物が釣れますからどちらの船でもいいと思います。
神鋼ケーソンに到着
船が到着するとガチ組は急いで灯台の先端へ向かいます。僕が降りた頃には灯台から船着き場までは既に一杯でしたので、僕は灯台側の反対方向に行くしかありません。
歩いている途中、前を歩くお兄さんのキャリーから折り畳みのナイフが落ちたのですが、本人は気付かずに行ってしまったので、拾って急いで追いかけます。お兄さんが振り返ったので僕は無言で手を振ると、お兄さんは「なんか変な奴が来たな~」という表情です。止まってくれて追いついたので「これ!落ちましたよ!」と渡すと「おお!すみません!ありがとう!」。朝から良い事をしました。これで近くの釣り人同志、仲良く、気持ちよく釣りができるというものです。
僕は曲がり角から100m程遠い場所しか取れませんでした。先ほどのお兄さん(2人組)は僕の右隣です。急いでまずはいつものバイブ+ジグサビキをセットして青物を狙います。
まずは青物狙い
今日は予報に反して風が弱く、午前中は西からの風1~2m程度で、ルアーも投げやすいです。
灯台の方では既に青物が掛かったようでファイトしているのが見えました。しかしこちらに青物は回って来ません。
本荘人工島は先端から根本まで人がいっぱいです。この時期にこの人の多さは…コロナ禍で行き場を失った人が釣りを始めているとニュースに流れていました。最近欲しいリールも入荷待ちが多く、どこも品薄です。
坊勢島で使った反則技のエサワームを付けてみましたが、なんとこちらも無反応。ベイトが居ない。
エギングにスイッチ
青物は早々に諦めて、エギングに切り替えます。まずはダイソーエギで根掛かりしないかチェックしながらランガンします。何度か根掛かりはしましたが、全て無事に回収できました。致命的な根掛かりはしないことがわかりました。
途中根掛かりして、ラインを張ったりはじいたりしたら外れて、回収するとタコの皮膚がカンナに付いていました。根掛かりじゃなくてタコだったようです。
僕の左手では大人2子供1のグループが10分近くエイと格闘しています。なかなかタモに入らないようです。
根掛かりはしないようなので、真打のエギに交換。
すると数投目でラインがフワっと軽くなって持って行かれる感覚。すぐにアワせますが離したようです。そのままフリーでフォールを入れると2秒後に今度は完全に抱いたようで、ドラグが「ジリッ!ジリジリジリ…」と出て行きます。
初めての親コウイカ
やった!テンションを抜かないように慎重に寄せます。
水面まで上がってくると自己最高の大きさです。腰に付けたタモを取ろうとモタついていると、朝に折り畳みナイフを届けてあげたお兄さんが「あー、やりますよ」と手慣れた感じで一発でタモ入れして無事ランディング。水揚げされたコウイカは「ブヒッ!ブヒッ!」と喘いでいます。
興奮気味にお兄さんに「ありがとうございます!」とお礼を言います。
お兄さん「まだ小さいけど親イカやね、おめでとう」
僕「ありがとうございます!(これで小さい?)この時期ここで初めて釣れました!」
お兄さん「え?そうなん?これからアオリも釣れるよ」
僕「マジっすか!?瀬戸内海で春アオリは幻だと思っていました」
お兄さん「先日も定置網にかかっていたらしいよ」
僕「あぁ、網ですか…」
エギを持って刺さったままコウイカを自分の荷物置き場まで運びます。顔のニヤケを必死に抑え、何事もなく「いつも通りさ~」を演じる僕。震える手でコウイカをジップロックに入れようとしますがコウイカがデカすぎて上手く入りません。ここでも周りから羨望のまなざしが痛かったです。
興奮し過ぎていたのと、周りに人が集まって来たので、記念すべき瞬間だったのですが釣れた時の写真を撮るのを忘れてしまいました…。
先ほど釣れた場所でもう一度釣れないか投げましたが、墨を履いたせいか、エイが集まって来て、2匹目とはいきませんでした。
一度荷物置き場に戻ってコウイカを撮影します。
今回使ったエギはこちらです。やっぱ、ちゃんとしたエギはそれなりの価値があるんですねー。
この後エギを変えたりしながらランガンしましたが、釣れませんでした。
皆帰る中、一人で粘ったが
12時に帰る人達が荷物をまとめて船着き場に向かいます。船は予定より15分早く迎えに来ました。12時ちょうどに迎えに来ると思っていた灯台の先端の人は慌てて荷物をまとめていました。
この日は僕が見ただけでも青物が3匹釣れていました。遠すぎて何が釣れたのかは不明です。
12時の便でほとんどの人が帰ったので、空いた場所に入らせてもらって青物を狙います。しかし時間帯がダメなのですぐに諦めて、またエギングのランガンに出掛けます。
この後、先ほど釣れた記念すべきエギを根掛かりでロストしました。手前の駆け上がりで油断しすぎました。
14時の(正確には13:45に迎えに来た)便で、タモ入れしてくれたお兄さんも帰って行きました。同時に、半夜の4人が降りてきました。
岸壁にはまだワカメがびっしり生えているので6月中はヘチ釣りは出来なさそうです。
ヘチ釣りをする熟年の方が居られたので話しかけました。やはりワカメが邪魔でまったく釣れないとのことでした。この方は20年通っているらしいです。
15時~16:30まで誰も居なくなった灯台で30gのジグパラTGで粘りましたが、回遊はありませんでした。今はベイトが小さいので、小さくても遠投できるタングステンがとても投げやすいです。ビュンッと投げると向かい風でも弾丸のように飛んでいきます。
納竿
今日はボウズじゃなくて良かった。お迎えの便はいつも15分早いから、16:45に来ると思って荷物をまとめます。
半夜で来た4人組もエギングをしていました。がんばってください。
今度はここで場所取りできるように頑張って早起きします。
お迎えのくさべ渡船さん
17時のお迎えは港を17時出航なので17時の前ではなく17時過ぎに到着しました。半夜の人が降りてから船に乗ると
おかみさん「釣れましたか?」
僕「ええ、なんとか1匹」
おかみさん「あら、そう、良かったですね。狙い通りでしたね。」
僕「ええ(意外だったんだろうか)」
おかみさん「青物はどうでしたか?」
僕「僕は場所がダメでしたけど、先端の方で、僕が見ただけでも3匹は上がってました。」
おかみさん「そうなの、(釣れた人が)何も言わずに降りて行ったから…。」
今度は僕が釣って釣果に乗せてもらいます。
コウイカの刺身を造る
途中スーパーでお惣菜を買ってから帰宅し、先に子供達と晩御飯を食べてから捌くことにします。
YouTubeで「コウイカ さばき方」で検索してTVで見ながら捌きます。久しぶりなので捌き方を忘れてしまいました。この後捌いていく画像が続きます。ちょっとグロいので閲覧注意です。
胴長(おまけして、誰が何と言おうと)20cmです!測量するのにイカが滑るので、滑り止めとして下にティッシュを敷いています。
僕はお刺身を造る時はプロが使う切れ味の良い包丁を使っています。
デッカイ背骨です。海水浴に行ったら砂浜によく落ちてるやつです。この後墨袋の摘出に失敗して真っ黒に…。😑
胴と下足を分離して内臓を取り除きました。
今まで見たこともないデッカさの目玉です。目玉と目玉の周りの軟骨も手で除去します。
今日は疲れたのでここまでにします。下足は冷蔵庫へ、胴は一旦冷凍します。
いただきます
翌日、冷凍した胴を自然解凍するのを忘れていました。仕方なくレンジで解凍。刺身にして食卓へ。
この肉厚のコウイカを釣ったことがありません。食感は外は少し固め、中はモチモチしていてイケています!子供達がほとんど食べてしまいました。
下足の醤油みりん焼きも酒のアテに最高に旨かったです。
今回の教訓
- 沖堤防で良い場所を取りたければ最低でも1時間前に集合すべし。
- この時期のベイトは小さいのでタングステンのジグを使うべし。
- 青物が釣れなければエギングに切り替えるべし。
- この時期、数は少ないが辛抱強く自分を信じれば親イカを釣ることは可能。
- 冷凍イカは保冷バッグに入れたまま水に浸けて半解凍し、ちょっと固いぐらいで調理するべし。
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