2022/08/07 本荘人工島 タコ釣り
以前、本荘人工島には珍しい紳士的なおじいさんが居て、僕が投げたバイブがオマツリしてしまい、謝りに行って話しかけた時に聞いた話です。そのおじいさん曰く、
- なんか人が増えてきたから、こっち(空いてる方に)来てタコでも釣ろうかと思ってる。
- タコ釣りなんて、青物が釣れない時にしょーがないから釣るもんだ。
- タコなんかいつでもどこでも簡単に釣れる。
へぇ~、そうなんや。と思ってました。実際、僕も今まで適当な仕掛けでタコ狙いでボウズになったことはありませんでした(小さいですけど)。
しかし2週連続ボウズ食らってます。タコ釣りなめてました。これまでに仕掛けを4セットロストするという洗礼を受けています。
しかし回を重ねる毎に仕掛けのチューニングが分かってきた気がします。
今回は、前回までの教訓を踏まえて、PEラインの変更からやっていきます。
当日の天気は朝の内少し雨が降るかも?という予報で、出発時は実際どんよりした曇り空でしたので、今日も原チャリで行きたかったのですが、車で行くことにしました。実際には雨は降りませんでした。
天気 | 曇りのち晴れ |
気温 | 27.5~32.0’C |
風 | 南東4~南西3~南東5m |
沿岸波高 | 0.2m |
潮 | 長潮 |
満潮 | 04:21 19:38 |
干潮 | 11:33 |
日本気象協会の予報が当たらないので、Yahoo!天気に切り替えたのですが、こちらも外れましたね。この時期はいわゆる「大気の状態が不安定」っていうやつかな?
準備
タコ釣りをするにはPE1.5号は細過ぎるということで、PE3号を使うことにします。今まで見た事ないぐらいぶっとい(太い)です。
先週のタコ釣り(ていうかエイに切られた)の後、行きつけの釣具屋がセール中だったので迷わず即買いしましたが、家に帰ってamazonを見るとamazonの方が500円安かったです。くそう。実店舗のセールプライスよりも普通に500円安いとは。PEはもう二度と実店舗では買いません。
タコ釣りに200mも必要ないですが、先週みたいにエイが掛かるとあっという間に持って行かれますので長めの200mにしておきます。
タコ釣り用のスピニングリール
PE3号を200m巻けるパワーギヤのスピニングリールは?と、シマノやダイワのリールを調べました。
このPEのスペックに見合うパワーギヤのスピニングリールはどれもオフショアの大型リールになってしまいます。
安物買いの銭失いにならないように、ある程度上位機種を探すと、シマノの21ツインパワーSW 6000PG(420g)か、ダイワの21セルテートSW 6000-(375g)Pまで絞り込みました。どちらも実売価格は6万円弱です。6万か…。宝くじにでも当たらん限り無理やな…。宝くじなんか買わないけど。
脱線しますけど、そもそも宝くじのCMなんて芸能人を湯水のように使ってて運営側がめちゃめちゃ儲かっているっていうことやん。その金も全部一般市民から集めた金やん。一等二億でも運営側は儲かるんやから、外れてる人がそれ以上居るってうことやな。良くないと思うわ~、そういうのは。日本の競争力低下の原因になってる。今の日本に必要なのはバカを増やすことじゃなくて、教育だ!公営にせよ、パチンコみたいな私設にせよ、ギャンブルは法律で禁止すべきやと思うわ~。バカが多い方が政治家にとって都合がいいから既得権益にどっぷり浸かってる政権与党は改革をしたくないんやろうね!以上、個人的な見解でした。
話を本題に戻しまして…
しかしオフショアの大型リールはショアからのタコ釣りにはオーバースペックです。それに重量もそれなりにあります。
このところ懐事情に寂寥感が漂っている(まぁ、いつもなんですけど)のでどうしようかと思ってたら、そういえば昔買って全然使ってないちょうどいいリールを持っていました。
15 REVROS 3500です。一言で言うと、ライトジギング用の入門機みたいなリールです。スペックは下記の通りです。
諸元 | 仕様 | 個人的な見解 |
---|---|---|
ギヤ比 | 4.9 | パワーギヤ~ノーマルギヤの間ぐらい? |
巻き取り長 | 8.3m | ガタイは今の5000番クラスですので! |
自重 | 370g | 重! |
最大ドラグ力 | 6kg | え… 19 STRADIC 1000sの半分以下やん…。 |
標準糸巻量 PE | #2-300m #3-200m | 買ってきたPEがピッタリ巻ける。 |
ベアリング (ボール/ローラー) | 4/1 | 7,000円ぐらいだったのでそんなもんか。 |
僕が初めてショアジギングに挑戦しようとして、釣具屋の店員さんに言われるがまま買った、コストパフォーマンス重視のリールです。これを垂水一文字で朝から夕方まで振り続けてクタクタのボウズに終わったやるせない一日を思い出します。今思えばこんな重たいリールをよく一日中投げれたもんです。五十肩になった今は絶対無理です。
このリール、3500番手なんですけど、ダイワの2015モデルなので、今の5000番ぐらいの大きさがあります。
その後BLAST LT4000CHを買って、「こんな軽いリールがあるんや!」という技術革新に驚き、それ以降このREVROS 3500は使わなくなりました。
重たいけど、船でのジギングならなんとか使えるかな?と、2号のPEを巻いていましたが、船釣り用にはSTARDIC SW 5000PGを昨年新調してますので、このREVROS 3500はタンスの肥やしになっていました。STRADIC SW 5000PGに別のスプールを用意すればいいんですけど、それはまたの機会にします。
タコ釣りもそんなにシャクらないので、重さはそれほど苦にならないはず。ギヤ比も低めだし、糸巻量がPE#3を200mちょうど巻けるのでジャストフィット!
パワーギヤの割には最大ドラグ力が貧弱なのでそこだけがタコ釣りには不向きですが、まあ、一回やってみます!
今回、手持ちのリールと一流のリールを比較して調べたので、今更ながらわかったこともあり、勉強になりました。
PEラインの巻替え
ではまず、元々巻いてあるPE#2号を回収します。
次に、スーパーラインマーキーを使ってPE#3をREVROS 3500に巻いていきます。
最初の3巻きぐらいは手で巻きます。そうしないとPEラインがスプールを空回りしてしまいます。
これを使うとスピニングリールの宿命であるラインのよじれを打ち消しながら糸を巻けます。
スペック通り、#3号のPEをピッタリ200m巻くことができました。
ノットアシスト2.0でFGノット
次にリーダーをFGノットします。PEが50LBなので、リーダーは40LBに設定します。このへんも、前回までアンバランスでしたが、ちゃんと先に行くほど強度を弱くするように設計するようにします。ちなみに1lb(ポンド)=0.453592kgね。
リーダーはフロロよりもナイロン系を使うようにします。ナイロンの方が軽いので根掛かりしにくいという話をYouTubeで聞きました。
家の中でFGノットするときは第一精工のノットアシスト2.0を使うと作業スペースが手元だけで済むのでとても便利です。釣り場では竿の弾力と口を使ってFGノットするのでノットアシスト2.0は使いませんが…。
PEラインとリーダーが太いので、いつもより端を長めに取ったつもりでしたが、ノットの最後の方はPEラインの残りの長さがギリギリでした…。
まあまあ美しく出来上がりました。FGノットをキレイに編み上げるのも上達してきました。
ノットアシストを使うと狭い場所でも簡単に美しくFGノットを組めます。
タコエギ仕掛け
仕掛は前回と同様です。
タコエギにダブルスナップで10号のオモリを付けてその上からタコのグミを被せます。今回はタコのグミを被せないパターンも1つ用意しておきます。タコのグミが本当に根掛かり防止に役立っているのかちょっと疑わしく思えてきました。釣りドラさんは付けることを推奨されてましたが…。
オモリは本荘人工島では3号では軽過ぎることを学習しました。今日は潮が緩いので10号でいいと思いますが、潮が速い時は15号ぐらいが必要になるかもしれません。
本荘人工島へ
当日は6:40頃に起きて原チャリで行くか車で行くか少し悩んでから7:30に出発、7:50頃に本荘人工島のテトラ帯に到着しました。
テトラ帯入り口から一旦西の防波堤側に向かいましたが、まだ人が多そうでしたのでUターンし、入り口から東側の方から攻めることにしました。200mぐらいはランガンできそうです。
今日もタコ釣りの遊漁船が4~5隻見えます。先週のように岸のすぐ近くではなくて、500mぐらい遠くに居ます。先週は蛸壺のブイのある所で釣ってたので、漁師からクレームが入ったのかもしれません。
今日は釣れるかな?ワクワク!
使い捨てのビニール手袋を装着し、鯖の切り身をワイヤーでぐるぐる巻きにします。
ショアジギロッドのガイドに糸を通してクリンチノットでスナップ付きスイベルに結び、タコエギを付けます。根掛かりしたらクリンチノットの所で切れるように設定しているつもりです。
現場ではこれだけで済むので、できるだけ家で仕掛けを作っていくのがおススメです。
はやる心を抑えながら、テトラから落ちないように気を付けて、早速やっていきます。とうっ!(と投げ入れる)
釣れません
根掛かりしないように回収はできるだけ早めにします。
根掛かりはしないのですが、その代わりアタリもありません。
底はゴツゴツしてて、今にも根掛かりしそうです。幸い今の所大丈夫です。しかしアタリもありません。
何度か投げているとワイヤーが根掛かりでズレてしまったので巻き直します。
なーんにも反応ありません。底はゴツゴツしてます。今の所根掛かりは回避できています。
少しずつ移動しながら探っていきますが全然アタリがありません。東側では辛うじて根掛かりロストはしませんでした。東側は比較的根掛かりしにくいことがわかりました。その代わり魚が身を隠す場所が少ない、とも言えます。
場所移動でヒット!
テトラ帯の東の端から順に、西側に向かってネチネチと絨毯爆撃のようにランガンしたかったのですが、途中からフカセの人が入ったので、車でその人の向こうへ移動しました。
暑いので釣り客はまばらです。
ランガンしながら投げていると一度ズッシリとしたアタリが。しかしすぐに外れてしまいました。おおーっ!居るやん!
まだ居るかも、と10分程同じ場所に投げていると、今度は完全にフッキング!追い掛けして無事に釣り上げました!
タコを下に置かずに空中で写真を撮ろうとしたら、なんとタコが空中であっという間に自力でフックを外して、テトラの上にベチャ!と落ち、そのまま海に帰って行きました。
ああーっ!OMG!!
これがオートリリースっていうやつか…。約5秒呆然、思考停止。ああもう!けっこう大きかったのに!くやしー!
タコも地上2mの位置からテトラに落ちて体を打ち付けるなんて経験、一生に一度あるかないかの経験だったでしょう。
また根掛かりして終了
諦めきれず同じ場所で粘っていると、運悪く追い打ちを掛けるように、足元近くで根掛かりしました…。
いつものように竿をビョンビョンさせたり、角度を変えたりしましたが、外れませんでした。汗が噴き出てきます。
仕方ない、こいつの出番か…。
PE#3号をロッドとリールだけで切るのは不可能です。こういうのを使わないとケガをします。
このカラビナキッターの外周にはラバーが付いています。この外周にPEを2~3回巻いて引っ張ります。
オラア!
思いっきり引っ張ると、海底の岩(20kgぐらい?)が持ち上がりました。凄!
ヨッシャ、岩ごと持ち上げたらあ!
うおーりゃあ!
ブチッ!
スナップ付きスイベルから先をロストしました。一応、根掛かりした時はその位置から切れるようにセッティングしていましたので、リーダーはまだ付いてるから、まあ、設計通りでO.K.ですね!
…ってO.K.なわけあるかーい!
タコは逃がすし、ロストはするし…。悔しいので、幸い仕掛けはあと2つあるから延長戦じゃ!
と思いましたが、それがいつもの悪い癖です。今日は潔く負けを認めて帰る事にしました。
見てろよ、来週釣ったるからな!くそう、けっこうデッカかったのに…。
今回の教訓
- テトラ帯でタコが釣れたらすぐに何か網カゴのようなものに入れないと逃げられてしまう。どうしようかな…。
- 本荘人工島のテトラ帯の足元は根掛かり注意。でも、タコはそういう所に居る!
多分、本荘人工島の周辺には無数の仕掛けが落ちてて、タコも魚も「興味ありませーん」って、スレまくってるんやろうな…きっと。
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