2021/07/11 加古川尻 ヘチ釣り
僕がチヌを釣りたいと思い試行錯誤を始めたのが去年の8月です。
今日は僕の釣り人生の中で歴史的な一日となりました。
7月に入り、ワカメもそろそろ無くなった頃だろうと、本当は先週から待ちに待ったヘチ釣りに行きたかったのですが、冷凍庫のアミエビを処分する方を優先して、今日やっと、待望のホームグラウンドへ出撃します。
準備
ナブラが発生した時のために、念のためショアジグサビキのタックルも用意します。億劫ですが釣れる可能性を少しでも上げるのがボウズを逃れる秘訣です。
現場までは原付車で行きますので、2つのロッドを原付から落とさないようにまとめて肩掛けにできるようにします。
- ロッドケースの比じゃない軽さ
- むき出しのロッドという見た目のワイルドさがカッコイイ
- 一流メーカーの安心感
- お手頃価格
このダイワのロッドベルトは先日の坊勢島釣行でも移動時にハンズフリーになれたのでスマホの地図を見ながら歩くのに便利でした。
出発
欲張ってショアジギングのタックルやタコ釣りのテンヤもリュックに入れたので重たいです…。
最初は36cmのロッドホルダー付きのバッカンに入れていたのですが、発泡スチロール箱も持たないといけないし、バケツも持たないといけないのでリュックに詰め替えました。
いざ出発です。まだ暗いですが釣り場とは別の場所でエサとなるイガイを確保しなければなりませんので早めに出発します。
先日、前から欲しかった釣り用のG-SHOCKを買いました!
- オートライト機能(暗いときに40度傾けると照明が2秒間ほど自動で点灯)
- 電波ソーラー(時刻を自動で合わせてくれて、太陽光充電で電池交換不要)
- 文字盤のネイビーブルーがシックで昼間でもカッコイイ!
- 軽い!釣りの邪魔にならない。
- コスパ最高!
安いのに高機能・高品質で色味もカッコイイし、超オススメです!ボタンを押さなくても照明が点くのがめちゃめちゃ便利です!これ買って本当に良かったと思います。
しばらく使わずに元箱にしまっておくと、針は12時ちょうどを指してスリープ状態になります。その後久しぶりに取り出すと、針が自動的に現在時刻の位置まで回って、その動作も近代的でカッコイイですよ!
加古川尻の現場
到着
リュックが重い…。先客がいつもの僕の場所に原付車を停めていましたので僕は少し離れて駐車します。上の写真はカメラの設定ミスでガスっているようにみえますが実際はスッキリとした空気でした。
今日は晴れ時々くもり、南からの風速1~2m、気温は最高30度の予報です。
今日は釣り客が多いです。落とし込み釣りの大人が2人、サビキ・ルアー釣りの高校生が4人、船の周りで釣っていましたが、あまり釣れてなさそうです。
リュックと氷入りの発泡スチロール箱合わせて10kg以上の荷物を担いで、歩いて、歩いて、ひたすら歩きます。これぐらい何ともない、と自分に言い聞かせて歩きます。
朝の内はショアジグサビキを試そうと思い、まずはテトラ帯へ出撃します。
右が加古川河口、左が神戸製鋼の船着き場のワンドです。2日前の大雨で河口側は茶色く濁っています。うーん、釣れなさそう…。
先端に先客が1人居ますので、この辺りで開始します。
足場が悪いのでセッティングに手間取ります。
まずはショアジギングを
先日amazonで購入してプチ改造したバイブレーションを試してみます。
このバイブレーション、リヤ側のトレブルフックに羽毛が付いてるんですけど、これが邪魔で上手くバイブしてくれません(※)。僕はこの羽毛は全部カッターナイフとペンチで除去しました。結果、ちゃんとブルブルしてくれるようになりました。
(※)後日、スナップを一番後ろのアイに通すだけでちゃんとバイブすることが判明。
河口側からワンド側へランガンしているとおチヌ様2名様発見!ショアジグなんてやーめた!急いでヘチ釣りの用意をします。
ヘチ釣りにスイッチ
よっしゃー、やったるで~。釣れるかな?ドキドキ…。
うっかりしているとタイコリールはバックラッシュしてしまうので、仕掛けをセッティングしている間は輪ゴムでハンドルを固定するようにしています。これも去年経験的に学習しました。
さっきおチヌ様2名様が居た場所にスルスルと落とします。が既に居なくなっています(アタリマエ)。
ワカメは既に無くなっています。本当に先週から来とけば良かったと思います。2日前の大雨でヨシなどの雑草の小枝のゴミが大量に打ち寄せていて釣りにくいです。
ラインはとても視認性が良いです。
釣れました~
防波堤の入口近くでヘチ釣りをしていた人が徐々にこちらに近付いて来ました。その人の装備はプロ級です。あー、釣れないなー、先に釣られたら嫌だなー、と思っていたら…
ラインがスゥ~ッと横に流れます。おっ!?
軽く合わせるとググググーン!と竿がしなります。ぬあーー!!キターー!!
先日TVでやってたヘチ釣り師の「僕はラインは出さない、足で調節する」というのを走馬灯のように思い出して僕もマネをして駆け引きを試みます。そして海面で空気を吸わせると落ち着くというのを走馬灯のように思い出して、海面を泳がせます。ぜんっぜん落ち着かねぇわ…。おチヌ様は水面でバシャバシャやってます。
慌ててウエストバッグのベルトに引っ掛けたタモを外して、TVで見たことのあるタモ入れをやってみました。
↑僕は玉網は別のものに付け替えています。重いのが難点です。以前はDaiwaのランディングポールを持っていたのですが、2年前の夏、二見人工島でショアジギングしている時にProxのタモホルダー、ジョイントごと盗まれてしまいました。
慌ててましたがタモはスルスルと海面まで届き、一発でキャッチ!このタモを使ったのは初めてでしたが非常にスムーズに取り込めました。
やりましたー!ついに、念願のチヌ、ゲットだぜ!
家で測ったら、この子はちょうど40cmでした。
去年の夏から、苦節11ヵ月、ついに、ついに…(泣)オレだってやればできるんだよ…。
思いの他、早い時間帯にいともあっさりと釣れてしまいました。今日は釣れまくる気がします!
タックル
竿はプロマリンのシーバトラーライト73Lを使っています。この竿はアジング用に設計されていますが、ヘチ釣り専用竿は高いので代わりにこれを使っています。昨年購入を検討していたときに見たサイトで、代替となる竿はこれ一択である、とのことで即決しました。
- 竿先の柔らかさが他と比べ秀逸(一般にヘチ釣りは8:2調子が良いと言われています)
- 軽くて強い(カーボン95%)
- コストパフォーマンスの高さ
残念ながら今(2023/05現在)販売・生産は終息していますが、後継機種として下記のロッドが使えます。
amazonで4,000円を切るコストパフォーマンスはそのままで、シーバトラーライトの代替として超おすすめです。
僕はアジング用にはRealMethod Ajing GR2の78Tを持っています。TAKAMIYA RealMethod GR2シリーズの竿はお気に入りで、ジギング用からアジング用まで、合わせて10本以上持っています。
- リールシートはFuji SKSSスケルトンシートを採用し、軽量化とグリップフィーリングの向上を実現。
- ガイドは糸絡みを軽減し、スムーズな糸通りをサポートするオールFujiガイド(トップはSiCガイド+アルコナイトガイド)を採用。
- 日本製カーボン素材使用。
おそらくこのスペックであればダイワやシマノで作ると2万はすると思いますが、これは1万前後です。
タイコリールはこれもプロマリンのバトルフィールド黒鯛 BK90NRを使っています。
誰が何と言おうとヘチ釣りの入門にはこのリール一択です。
- 辛口評価の多いamazonで、178件平均★4つの高評価
- とにかくコストパフォーマンスが良い
- 艶消しシルバーがカッコイイ(あくまで個人的な感想です)
- 軽くて(90g)壊れにくい(先日石畳でコケて岩にぶつけた時も無事でした)
- スプールの凸凹によりラインの出し・止めが自在に出来る
コロナ禍で一時期入手困難になっていましたが、また市場に回ってきたみたいですね。
手返し
せっかくなので、初物として今回は持って帰って食べることにします。
デッカ過ぎて発泡スチロール箱に入り切りません…。
時合いを逃したくなかったので今回は絞めずに持って帰ります。
この後またヒットしたのですが合わせるのが早過ぎたのか、すっぽ抜けてバラしてしまいました。
プロ級の装備の人が徐々に近づいて来て、僕を追い越して行きました。この人は僕が見てただけで既に2匹釣っています。そして全てリリースしていました。すれ違う時に話し掛けました。
僕「2枚釣れてましたね!」
プロ「2枚?何言ってんの、もう16枚釣ってるよ!」
僕「ええ!?16!?今日だけで?」
プロ「うん、そう。先週なんか、ここじゃないけど、60いったね。」
僕「マジっすか!?」
プロ「ちょっと退いて」
僕「…」(感じ悪~)
足場が狭いので道を譲ります。悔しいけどこれが実力差です。
プロは見てる間に次々と釣り上げます。何がどう違うんだろう。さっき僕が釣れなかった場所で釣ってます。悔しいです。僕も経験を積んであんな風にプロ級になりますよ!態度はあんな風にはなりたくないですけどね。
アタリがなくなりました
アタリがありません。でもまだ8時か~。お腹空いたけど朝飯食う暇がないわ~。
G-SHOCKがカッコイイ!
先端ではノマセをやってるらしく、サビキで小鯖?が鈴なりに釣れています。そしてこの後フッコが釣れていました。
今年もエイが大量発生しています。よく見ると、エイの後ろをおチヌ様が4名様ほどチェイスしています。遊んでいる?どういうこと?
連続5バラし
エイをヌボーっと見ていたら、おチヌ様2名様が明らかに僕の仕掛けに近づいて来ました。そして仕掛けがスゥ~ッと沖へ流れて行きました。
キタッ!でも今回は慎重に、しっかり飲み込ませよう…と思っていたらフワッっと抜けてしまいました。えっ…?
噛んだ時に何か違和感を察知して吐き出したのでしょうか。おチヌ様の警戒心の強さを実感しました。
さらにこの後、確実にフッキングしたアタリが!ググンッ!と来て、一旦緩んだので巻きますが、またぐぉおぉおと引かれます。今日一番の青物のような引き込みで横に走ります。
しかし次の瞬間「プツンッ!」とラインブレイク…。さっきハリスの酷い糸ヨレによる絡まりを直したところです。
ぐぬー…。釣れる可能性を落としてはいけませんね…。疲弊して弱ったハリスは面倒でも必ず交換を!
最初に釣れた時はラインを出さないようにスプールをしっかりと押さえていたのですが、膝で吸収するのも限度がありそうです。次からはラインを出す事もやってみようと思います。
この後、またラインがスーッと沖へ流れます。
エサだけ上手に持って行かれて新しくイガイを付けました。焦り過ぎてガン玉つけ忘れてる…。当初の予想が外れてなかなか釣れてくれません。
またエサだけ持って行かれました。相手もかなり学習しているようです。
2匹目、ゲットだぜ!
釣れないなーとボンヤリしていると、ラインがズッシリ、そしてグイイーと引きました。
久々に確実なフッキング、タモ入れしようと思ったら玉網とシャフトの接合部分のネジが緩んでいて、締めたつもりが逆に緩めてしまい大慌て。おチヌ様は網に入るまで待ってくれました。
おお~、なんかTVで見たことある光景だ…。
やっと釣れてくれました。さっきよりは少し小さい37cmです。
これで思い残すことなくやっと朝ごはんを食べれます。
足場の良い所まで戻ることにしました。
テトラなどに竿を立て掛ける際に、竿を傷つけなくて便利です。↓
休憩は10分
やっと朝ごはんを食べれます。喉がカラッカラになっていて、軽い熱中症なのかフラフラします。ジュースが完全にぬるくなって、美味しくありません。次回からは水分補給についてちょっと考えないといけないです。
ぬるくなった炭酸飲料を一気飲みしました。あー、美味しくないけど仕方ない。
食べ終わったら時間いっぱいまですぐ釣り開始です。
エイとおチヌ様についての考察
岸壁を見るとエイが壁際にバタバタと立ち泳ぎしながら壁の付着物をゴシゴシと食べています。そしてその後をおチヌ様がチェイスしています。
今まではエイが食うと嫌だな~と思って避けていたのですが、エイが退いた場所に落とすとアタリが!すぐバレましたが…。
ここで僕の8bitのスーパー頭脳が働きました。
エイが壁をゴシゴシかじる
↓
おこぼれが下にポロポロと落ちる
↓
それを狙っておチヌ様が食べにくる
↓
だからおチヌ様はエイをチェイスしている
ハッ!僕って天才!そうだ!そうに違いない!
(→後日、この説は誤りであることが判明。↓)
そう思い、エイが壁をかじっているところに落とし込みます。
するとすぐにぐおおおーと横に引っ張られます。
ぃよっしゃあ~!読みがアタリ~!
と思ったらエイでした…。
こちらのタックルでは太刀打ちできない強さで引かれ、1秒も持ちませんでした。
さっ、ちょうど踏ん切りがつきましたので帰ることにします。
納竿
空には夏らしい入道雲です。湿度がそれほど高くないのでまだ快適です。発泡スチロールにはおチヌ様2名様がお入りになっていますので重たいです。
愛車 Vino Molfe
はぁ~…。やっと入口まで戻って来ました。荷物が重いのと暑くて喉がカラカラで足元はフラフラです。暑さはまだそれほどではないですが、汗が噴き出ます。次回は荷物をこれの半分以下にしようと思います。
残ってた無糖の缶コーヒーをガブ飲みしますがぬるくて不味いです。
このVinoは2週間前まではエンストするという不具合があったのですが、ショップに1ヶ月通ってやっと治りました。
ヤマハモータース・YSPさんの名誉のために言っておきますが、今回トラブルとなった下記ショップはヤマハモータースの正規代理店ではありません。違う日本メーカーKのバイクを売っています。
エンストは半年に1回ぐらいの頻度だったのですが原因不明でした。
加えて、1年ぐらい前から減速時にエンジンブレーキが異常に掛かる症状がありました。
最初とりあえずは12ヶ月点検をしてもらい異常なし、購入から10年経っているので同時に点火プラグの交換を勧められ、言われるまま交換してもらったら余計に悪化。信号待ち毎にエンストするようになりました。エアクリーナーの汚れが酷いので交換を勧められ、言われる通りにして部品入荷後また行く事になりました。
後日通勤電車でネットで調べると燃料ポンプのインペラに不具合があり、メーカーのサービスキャンペーン対象になっていることが分かりました。
次回エアクリーナーの交換の際に燃料ポンプがサービスキャンペーンの対象だとピットクルーに言っても違うの一点張り。エアクリーナー交換後も症状は改善しません。まだ3,000kmしか走ってないのでエアクリーナーは関係なかったみたいです。
3日後ショップがメーカーに確認してサービスキャンペーンの対象車ですとの連絡あり。
次の週末に燃料ポンプの交換に行きました。作業交換後、エンストの原因がわかりました。点火プラグのソケットの断線が原因とのことでした(この時は原因が判明した喜びで気付かなかったのですが、それを折ったのはあなた方ではないですか?)。暫定処置として、ショップにあった中古車のソケットに付け替えるとエンストの症状は治りました。そして異常にエンジンブレーキがかかる症状もなくなりました。
その週末、いつも行くクリニックでメットインのロックができなくなっていることに気付きます。
オイオイ、修理しに行ってるのになんか故障が増えていくじゃないか…。
次回ショップに行ってメットインがロックできなくなっている、とクレームをつけました。それにソケットの導線を折ったのは点火プラグを交換した時じゃないですか?信号待ち毎にエンストするようになったのは点火プラグを交換してからですよ!とクレームをつけました。
しかしショップは最初から断線していたと一点張りです。色々な論証を求めて相手の瑕疵を認めるように質問しましたが、なんだかんだ言って認めません。減速時にバッテリ電圧が下がるから断線部で放電し、異常なエンジンブレーキがかかると説明されてその時は納得してしまいましたが、今考えるとそれもおかしいと思います(減速時は逆に電圧が上がるんじゃね?)。結局その日は仕方なく部品代を払って帰りました。
今考えると納得いかないなー。合計2万円近くかかりました。
でもまあ、ヘチ釣りのシーズンまでに修理が間に合って良かったです。
不具合を混入されていないかまだちょっと不安ですが…。
こういう感じで帰ります。走行させると風が涼しいです。
調理
37cmのおチヌ様からはイガイが10個ほど出てきました。現場ではイガイは自生していませんので、恐らく全て釣り針からエサだけ取って食べたものと思われます。
2枚とも全て刺身にしました。刺身は子供達が全て食べてくれました。
あと、お隣さんから家庭菜園のゴーヤを戴いたので、ゴーヤチャンプルーを作りました。
夏は臭いが臭いし、捌く時間を結構費やすので、次回からは全てリリースしようと思います。
ヘチ釣りを今後も楽しみたいので個体数を減らしたくないですしね。
今回の教訓
- 掛かったチヌに糸を切られないように、ハリスはもうちょっと太目でいいかも
- 荷物はできるだけ少なくする
- この時期飲料を十分に用意しておこう
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