2021/06/26 西小川 手漕ぎボート(前編)
西小川の手漕ぎボートには過去にアオリイカ狙いで何度も行ってるのですがイカは全く釣れませんでした。
そこで去年は午後からイカを諦めて1つだけ用意していたワームを落とすと面白いように魚が(と言ってもほとんどがフグとエソでしたが)釣れました。
タックル
今回はいろいろなルアーを用意して何が釣れるかお楽しみのいろいろな釣りを試そうと思います。
水深がせいぜい20~30mぐらいの湾内なのでそれほど重いルアーは必要ないと考え、ライトタックルを集めました。
- メタルジグ(メジャークラフト ジグパラ) 30~40g
- タイラバ(シマノ 炎月シリーズやジャッカル ビンビン玉など) 45g ←30gでも良いぐらいです。
- ワーム(オンスタックル マナティーなど) 17g(十分底取れます)
- バイブレーション(amazon中国製) 25g
- 錘スッテ(Duel製やタカミヤ製)15号
- エギ(ヤマシタ エギ王 LIVE)2.5号
- 投げサビキ(ハヤブサ製など)
まあ、これだけ買っちゃいましたが全部使うことはありませんでした(アタリマエ)。それぞれ3つずつ持って行けばいいでしょう。
竿とリールは過去にボート上で竿先を折ったことがあるのでいつもの「見たら分かる、安いヤツや~ん」エギング入門セットを持って行きます。
amazonで5個セットで買った中国製バイブレーションはリア側のトレブルフックに付いた羽を取っておいた方がいいです。これがあるとバイブしないということが当日判明しました(※)。
(※)2021/09/16訂正:羽を取るよりも、バイブに付けるスナップの位置を一番後ろのアイに掛けると良い。
今回、勢いで第一精工さんのMCシリーズも前から欲しかった物をまとめ買いしてしまいました。いつも思うのですが欲しい物を買うよりも必要なものを買うべきですね…。これらはまたレビューしたいと思います。
出発
通常のこの時期は5:00出船ですがコロナの影響で漁港の組合の取り決めで6:00開始になっています。6:00に出港するには朝2:15起きです。2:15に起きるために前日は19時に就寝しました。もう、気合入りまくってます。
中国山脈を抜けると濃い霧が発生していました。速度を落として運転します。
西小川漁港に到着
無事に到着しました。
梅雨時期なので前日まで雨が降るか降らないか予報がコロコロ変わっていましたが、今日は降っても僅かな雨量とのことです。風は朝の内南東からの風速1~2m、昼は無風で午後は北東からの風速1mの風の予報です。凪であることは間違いなく、曇り空で涼しく、天候に恵まれてラッキーでした。
民宿なかやまさんで手漕ぎボートをレンタル
僕はいつも中山さんにお世話になっています。
ここ↓は軽自動車じゃないと通れません。
ホームページには貸しボート3,000円と記載されていますが、正しくは3,500円です(2021/06現在)。
先客が車の中で出港時刻まで待っていました。目が合ったので互いに軽く会釈します。
出港まで少し時間があるので荷物をなかやまさんの一輪車に乗せておきます。
当然ですがライフジャケットは必須です。自分の命を守るため、ライフジャケットは安物を選んではいけません。高階救命胴衣のライフジャケットはシマノやダイワなど大手釣具メーカーにOEM供給していますので、ライフジャケットで悩んでいる方は高階救命同意のライフジャケットを桜マーク付きを選べば間違いないでしょう。
出港の15分前頃に玄関前に行くとちょうどご主人が玄関に出て来られました。記帳をして料金を支払ってオールを受け取り、ボートへ向かいます。
ボートにオールを取り付ける方法を思い出せず、さっき車で待機していたお兄さんに教えてもらいました。オールのフィンの部分から金具部分に通せば知恵の輪のように難なく装着できました。
僕「今日はどういう釣りをするんですか?」
お兄さん「イカ狙いです。」
僕「ケンサキイカですか?」
お兄さん「アオリイカです。」
僕「僕もここにはアオリイカ狙いで秋に毎年来てるんですが釣れたことがないんですよね~。」
お兄さん「私は1年前から釣りを始めて、去年の秋は10杯釣れました。」
僕「(スゴイ…)誰か指導してくれる人がいるんですか?」
お兄さん「いえ、YouTube見て勉強しています。ただ、やっぱり春は難しいです。毎週来てるけど釣れないですね~。」
ええ…?YouTubeで理解できるんや…。スゴイ。
出港
そんな話をしながら竿の準備をしていると定刻の6時となりました。
お兄さんが出港してから、次に僕もボートを押し出して海に浮かべます。この時ボートから手を離さないように注意!放しちゃうと泳いでボートを捕まえに行かないといけなくなりますよ!
波のタイミングを見計らってボートを押し気味に飛び乗ります。
他の貸しボートも皆一斉にそれぞれの目的地へ向かいます。
あっという間に漁港から出ました。後ろの船や生け簀にぶつからないようにひたすら漕ぎます。
この湾はボートが通ってはいけない場所、ボートで釣りをしてはいけない場所があります。
- 湾内の生け簀のすぐ東側を通ってはいけません。
- 湾内の生け簀の近くで釣りをしてはいけません。
前回、生け簀の横で釣っていた人が海上でこっぴどく叱られているのを目撃しています。他にも救命胴衣は必須だとか注意事項がありますので貸主さんに聞いておきましょう。
まずはイカメタルとジグサビキで釣り開始
結構沖まで来ました。一方の竿にはイカメタルを置き竿にして、一方の竿でリーダーにジグサビキとルアーを結んで釣り開始です。
ルアーは去年実績のあるワームや、今回初試しのタイラバ・バイブレーションを付け替えるようにします。
青物が掛かった場合を想定してアンカーは落としません。風が湾の外側向きに吹いているので流され過ぎないように注意しなければなりません。今日ぐらいの凪で風速1~2mであればある程度流されても難なく戻って来れますので問題ありません。
まずは小鯖がお出迎えです。これぐらいの小鯖ならショアからサビキでも釣れますね…。当然ですがこのサイズは全てリリースします。
でも今考えたらこの小鯖で落とし込み釣りやっても面白かったかも。
去年の秋にサゴシを釣ったワームに付け替えます。今回は孫針も付けていますが付け方おかしいかも。誰か教えて下さい。
ナブラ1発生!
去年の秋とちょっと様子が違うな~、サビキに小鯖ばっかりで、ルアーには反応なしか~。と思っていたら…
この後強いアタリが!ありましたがバイトが浅くすぐに外れました。おお~びっくりした…。この後更に同じようなアタリがあり、投げサビキのエダスを一つ切られました。今日は期待できるかもしれません。
遠くでバチャバチャと音がしてカモメが騒がしいので見るとナブラが発生していました。急いで向かおうとしましたが落としてたタイラバとイカメタルを回収している間にナブラ終了。くそー、もうちょっと早く気付いたら良かった。ナブラの後にカモメが水面で休憩していました。
いつでもナブラショットできるようにもう一本の竿にはジグをスタンバイしとかないとダメですね。
今日一番の引きでラインブレイク
もう遅いかもしれないけど、ナブラのあった場所でタイラバを落としてみます。すると
ジグサビキの方で小鯖が入れ食いです。これは、海中で大変なことが起こっている?!釣れる予感がします。
この小鯖のダブルヒットをこのまま底まで落としました。
すると次の瞬間、エギング入門ロッドがグイッと重くなり竿が90度に曲がります。グンッ!グイッ!と生命反応アリです。うおっ!?…キターー!!
ドラグをジリッ!ジリッ!と鳴らしながら慎重に、落ち着いて、エギング入門の安いリールをグリグリと巻き上げます。
水深10mぐらいの所まで上がったので、ヨシッ!行ける!と思ったら、急に、一気に潜り込まれました。
竿が見たこともないぐらい曲がって、竿先が海中にグングン引っ張られます。うぉーっ!まじかー!
さっきまでとは別の魚のように、ドラグが一気にギイイーーー!と出て行き、そしてブチン!と…。
ああーー!勿体ない!
この引きはサワラですね!誰が何と言おうと、70cmのサワラでした!
くそー、悔しい。サワラ対策のクッションゴムを付けていれば良かった。ちゃんと用意して持って来てたんだけどなー。付け忘れてた!我ながらマヌケ!
シマノのタイラバも持って行かれました。くそー、悔しい。
あの後、1回ショートバイトでバラしました。今日の食い気から察するにチャンスはまだある!
風で湾の出入り口の方へ流されますが、凪いでいるのでそれほど恐ろしくはありません。
ナブラ2で55cmのシーバスゲット!
しばらく釣れない時間が続き、お腹空いたので早めの昼ごはんにしようかなーと考えていると、また背後でバチャ…バチャ…と断続的に音が。振り返るとプチナブラが発生していました。
これはチャアアーーンス!ボートを少しだけ寄せて、今回はもう一方の竿の方に用意していたバイブをナブラのちょっと右に落とします(というか狙いが外れた…)。
水深1mぐらいをブルブル巻いてくると一発で!グン!と食い付きました。
よっしゃあーー!!キターー!!
竿が90度以上曲がります。
これまた安物のエギング入門ロッドとリール、PE0.8号でヒヤヒヤしながら格闘します。
今回はドラグを強めに締めています。が、それでもギィッ!ギィッ!と出て行きます。
巻けるうちに巻いて、出るときは切られないように、慎重に寄せて、水面に浮かせます。
トラウト用ぐらいの小さいハンディネットになんとか上半身だけ入れて、ボートにドスン!と打ち上げました。
ひえぇ~~
日頃の睡眠不足と運動不足で腕がガクガクです。まさに格闘でした。スズキはいまだに海に逃げようと必死です。バッカンは36cmサイズなので55cmぐらいですかね。
重てえー!スズキが釣れたのは初めてです。うれスィー!遠くのボートの人の視線が熱いです。
この後ちゃんとバケツで血抜きをして絞めました。
時合い終了
また暫く何事も起こらない平和な時間が過ぎて行きました。
腹が減ったので昼飯にしますか…。
この助六は前の日に買った物です。出港から日の当たるところに置きっぱなしにしていたのでちょっと傷んでしまいました(色がヤヴァイ)。ちょっと臭いましたが翌日お腹をこわしたりしなくてセーフでした。良い子の皆はマネしないでね!
タイラバでホウボウが!
食べ終えて休む間もなく仕掛けを落とします。すると、グイッ!と来ました。さっきのスズキほどではないですが、エギングロッドなので結構引きます。
寝不足で腹筋が吊るしお尻も痛いので、ボートに立ち上がってリールを巻きます。タイラバを付けてたので赤いのが見えた一瞬真鯛かと思いましたがホウボウでした。35cmぐらいですが結構な引きを楽しませてくれました。
風向きが変わって今度は北西からの微風となりました。徐々に宇久漁港近くのシャローエリアに近づくせいか、小鯖ばかりが釣れるようになりました。この小鯖を付けてボートを風上の沖の方へ漕ぎ、ノマセ釣りを試してみます。
後編へ続く
今回の教訓
- 体力勝負になるので前日は十分に睡眠をとる事。
- 西小川ではルアーのウェイトは30gもあれば十分。
- ルアーは3セットづつ持って来れば十分。
- 竿は安物のエギングロッドでも良いが、できればグリップエンドを脇に挟めるライトショアジギング用があると大物との格闘が楽になる。
- イカ釣りは反応なければ早めに見切りをつけるが吉。
- ポイント移動するスタイルならアンカーは落とさない方が楽。
- いつでもナブラショットできるように用意しておこう。
- 次回は落とし込み釣りの仕掛けを持って来よう。
- 急な大物でラインブレイクしないようにクッションゴムを付けよう。
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