2020/10/02 西小川 ボートエギング
アオリイカが釣れまくるという噂で5年前から毎年行ってるんですが、ボウズが続いている福井県小浜市西小川の手漕ぎボートエギングに行ってきました。
準備
今回はボウズ逃れのためジグサビキも持ってきました。土日は人が多くてイカも逃げてしまうと思い、今年は人の少ない平日だとイケるかも?と、勤め先の年休をこの日のためにとってありました。
レンタルボートの予約
西小川は湾になっており、手漕ぎボートで結構広いエリアを比較的安全に攻める事ができます。
以前は村上渡船さんのボートを借りてましたが、去年から民宿なかやまさんのボートを借りています。2020年現在、料金は一日3,500円で10月は6:30から出港可能です。軽自動車ならなかやまさんの駐車場に停められて、ボート乗り場まで近いのでこちらの方が僕には便利です。(注:道幅が狭いので普通車はなかやまさんの駐車場には入れません)
西小川漁港
今日は気合が入り過ぎて2:30起きで5:40到着でした。早過ぎたので荷物だけ先に運んでおきます。ちょうど波止から引き揚げてきたオカッパリの釣り人に「釣れましたか?」と聞くと「まぁ、ボチボチです。」とのこと。今日は期待できるかもしれません。
出港まで
5:55になったのでなかやまさんの玄関から声をかけますと、ご主人が出てきて6:30からですよ、とのことでした。事前調査は9月だったので6:00~だったのですが、10月は6:30~になっていますとのこと。確認不足を謝り、名簿に記帳して料金を支払って、オールを借りてボート乗り場まで行きます。去年も来ているので勝手は知っています。初めての方にはなかやまさんのご主人が出船を手伝ってくれますのでご安心を。
荷物はできるだけ少なくします。初めての方はティップカバーは絶対付けてください。僕は初めて乗った時、ボートに乗り込んで出船する際、足を引っかけて竿先を折ってしまった苦い経験があります。
長時間座っているとお尻が痛くなるので、上の写真のような100均のマットが2枚あると良いでしょう。もちろん予算に余裕のある方は下のような商品なら更に座り心地はラグジュアリーになるでしょう。逆にお尻マット無しだと痛くて2時間持たないと思います。
出船時刻まで時間があるのでエギングとジグサビキの仕掛けの準備をしながら待ちます。村上渡船さんの客が6:25でフライングして出船して行きましたが僕は6:30に出船します。
釣り開始
出港
ボートを水面に静かに押し出します。
出船時は足が濡れるので長靴かサンダルを履いていると良いでしょう。波が引いた瞬間を見計らってボートに素早く乗り込みます。
手漕ぎボートでも桜マーク付きのライフジャケットは必要です。ライフジャケットの無い方は無料で貸してくれます。ただし2,500円ぐらいのこんなやつです↓
僕は去年は上記みたいなやつを借りましたが体温調節が難しかったので、いつもの船釣りで使う胴に巻くタイプのやつを持って来ました。命がかかっているので自動膨張式はちゃんとしたメーカーのものを選びます。自動膨張式のライフジャケットはBLUESTORMブランドの高階救命器具製がおすすめです。他の有名釣り具メーカーのライフジャケットも実は高階救命器具がOEMとして卸しているものが多くあります。
オールを上手に使って方向転換してオールをキャッチ&ソーしますと、ボートは思った以上に推進します。初めての方は方向転換するまでがちょっと難しいかもしれません。
あっという間に漁港から出ます。漁港では漁船が優先なのは当然ですが、港を出てからすぐの生け簀の東側は漁船の通り道ですので手漕ぎボートはそこを通ってはいけません。また、生け簀の近くで釣りをしてはいけません。それがここ西小川での掟です。
港がどんどん遠のきます。初めのうちは少し怖いですが、慣れてくると登山のような気持ち良さがあります。写真の筏の場所はキスが良く釣れるポイントです。ボート乗り場からはかなり遠いのですが、僕はなかやまのご主人に教えてもらった宇久漁港の手前、奥のシャローエリアに向かいます。
釣り開始
上の衛星写真の宇久漁港から東南東の小島のある辺りから開始します。
この時期のエギは2.5号サイズを使います。
この辺りから開始します。西小川漁港側を臨むと波は穏やかですが、外海からうねりが入ってきています。見えイカは見当たりません。
20cm程のうねりがあり地磯に当たる波が少し荒くなっています。
この周辺には他のボートが2艇居ましたが誰も釣れてなさそうです。
アオリイカは釣れないけど
気分転換にジグサビキをやってみましたが反応なし。ジグをワームに変更すると何かがガンガンに猛攻してくる手応えあり。回収するとボートの近くで何かがかかりました。
アジだったら嬉しいなと思ったらフグでした。フグが3~4匹チェイスしてきていました。
1回でワームがこんなにボロボロになります。実はシーバス用のワームを使ったのは初めてです。こんなに集魚力があるとは知りませんでした。
今度はサビキの方にかかりました。ワームがすぐにボロボロになります。
イカを釣るために移動
フグばっかりなので別の場所でエギングするため、アンカーを上げて移動します。アンカーはホームセンターでよくあるセメントブロックを半分にしたものです。
もう少し小島に近い浅場へ移動します。天気が良いのがありがたいです。
外海からのうねりが小島に当たり、近づくと荒波がちょっと怖いです。アンカーを落としますが風と潮の流れで小島にぶつかりそうになり、慌ててアンカーを手繰り上げます。風は外海から湾奥に向かって吹くのですが潮は東から西へ流れるようです。
衝突はなんとか避けられました。ポイントとしては良さげですが危険なのでもう少し穏やかな場所へ移動します。
少しづつ宇久漁港の方へ近づいていきます。アンカーを何度も上げるのは大変です。
見えイカ発見
もっと浅い所の方がいいのかもしれないと思い移動します。
ここで1度だけ見えイカのチェイスがありました。ボート下で誘いましたが乗りませんでした。アンカーを結んだロープが長いのでボートが流されます。アンカーのロープを手繰り寄せて水深と同じ長さになるようにロープを短く結び同じポイントでキャストしましたが見えイカは居なくなりました。
諦めてアンカーを上げて宇久漁港の更に北のワンドへ向かいます。去年はこの辺りでアコウがスッテで釣れました。
西小川漁港(赤い矢印)から1kmほどの所まで来ました。帰りの体力を残しておかないといけません。写真右端の小島には5人がひしめき合ってフカセ釣りをしていました。ここでもアンカーを落としてエギングをしますが反応はありません。
シャローエリアに異常なし!
シャローエリアで見えイカが居ないか試してみます。
ワンド内は波が穏やかですのでボートに立って上から見下ろしますが見えイカの姿はありません。
魚でも釣るか…。
全然イカの姿が見えないので諦めてワームで遊ぶことにしました。アンカーを上げて湾入り口の深いエリアへ向かいます。深場でアンカーを上げるのは大変なので流されながら釣りをします。風は幸いにも北風ですので自動的にボート乗り場の西の海岸へ着く計算です。
この辺りからワインドを開始します。
ワームを落とすと早速フグの猛攻です。エギングでは反応なしが続いていましたので、もう何でもいいから釣れれば楽しいです。ボートは前後左右どこにでも投げられますので、フグが居ない場所を探ってあちこちに向かってキャストします。
サゴシがヒット!
久々に青物の引きです。何かと思ったらサゴシでした。エギングを諦めてすぐの事です。
これなら最初からワインドしてれば良かった。今回のために買ったハンディータイプのネットが役に立ちました。
1回投げるとすぐボロボロにされます。回収時にフグが4匹ぐらいチェイスしてきます。
サイズアップ!?
ボヨンボヨンと大きな引きがありました。胸躍らせて巻き上げると…
ちょっと期待したのですがエソでした。
ワームが残りわずかになってきました。
だいぶ岸に近づいて来ました。この辺りはフグは少なくなりましたが、代わりにエソが良く釣れるようになりました。もうちょっとマシな魚はおらんのか?
最後の1投で根掛かりしてFGノットから先をロストしました。くそう。
納竿・帰港
ちょうど切り上げる時間となったので終了とします。
無事帰って来れました。ボートから降りるときもなかなかのテクニックが必要です。波が引くとボートも沖に引っ張られるのでタイミングが難しいです。ボートが流されないうちに最後の力を振り絞ってボートを陸に引き上げます。とても疲れました。初心者の方は貸しボートの主人が手伝ってくれますのでご安心を。
同時に帰って来た人に「釣れましたか?」と聞くと「…イカは…ここには居ないね!」と意見が一致しました。その人も1回だけ見えイカのチェイスがあったそうですが釣れなかったとのことです。ここはボートエギングで有名になってしまったから荒れてしまったのかなー?と思います。
一応持って帰ります。エソはすり鉢でつみれにでもしますか。
一輪車に乗せて2回に分けて荷物を運びます。まずはオールを返します。
平日は空いてていいですね。土日はこれらの他の民宿のボート含め全てが出払います。
民宿の外の蛇口で手などを洗っていると、なかやまのご主人「釣れましたか?」僕「いや~、イカはダメでしたけど、サゴシとデッカいエソが釣れて楽しかったです。また来年来ます。」と応じます。竿などに水をかけているとなかやまのご主人の親御さんと思しきご老人もにこやかに話しかけてきます。イカは釣れませんでしたが心地よい疲れです。
次の現場に向けて出発
来た道を戻る途中で見晴らしのいい所で車を停めて撮影。今日エギングを試した一帯です。
写真の奥、湾の入口でサゴシが釣れました。
来年こそ1杯は釣り上げたいです。
今日はこの後別の釣り場へ向かいます。
今回の教訓
- 釣れない魚(イカ)に固執せずに釣れる魚を釣るが吉。
- ワームは大目に用意する方が良い。
- アンカーを落とすならよほど自信のあるポイントに固定すべき。移動を繰り返すならアンカーは落とさない方が良い。
- ボートで磯には近付かない。
- シャローエリアにはシャロー専用のエギを使う。
- イカを狙うならイカが隠れられる障害物がある場所を狙う。
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